拍手置場 | ナノ

 どこまでも




「……」


「レッド」


「……」

「下山、しろよ。」


「…」


「はぁ……お前、知ってっか?」


「……何?」


「あいつ、旅に出たぜ?」


「…なんで?」


「何も、お前に会いたいからって…。」


「……リザードン」


「お、おいレッド?」


「下りる」


「…山をか?」


「ん」


「いきなりだなあ…どういう風の吹き回しだ?」


「あいつから…」


「?」


「あいつから会いに来なくても…俺から会いに行く」


「……へー、へー、そうかよ。…ったく、バカップルめ…。」


「…何か言ったか?」


「何もねえよ!早く下りる準備すんぞ!」


「……グリーン」


「あ?」


「…その事を伝える為に、俺の所に来たのか?」


「まあな…それに、あいつ一人じゃ旅なんか出来ねえだろ?お前が居てやりゃあ、安心するし、あいつも喜ぶだろ」


「……ありがとう」


「おまっ…礼なんか言うなよ!」


「…?」


「気色わりぃ!」


「……カメックス、ハイドロカノ…」


「やめろ!!わ、悪かった!俺が悪かったから!こんな狭い洞窟ん中でハイドロカノンはやめろ!!」


「………」


「とりあえず、下山準備だ!」


「……(早く会いたい)」







 
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