知らないふりはもういらない

これではまるで恋愛ゲーム

冷徹なんて似合わない格好はやめて今すぐこの胸に飛び込まないか

あの残影の少女は僕の儚かった未来を歩んでいる

それでもひとえにきみがすき

敗者のくちびる

あの夜を放て

ワイングラスは赤の日を囁く

壊したい崩したい欲望の底から

春より先に

記憶の果てに迷彩色

見知らぬ男と二十四時

月が渇くまで

きっとこんなやさしい世界を探していたのです

蟻と麒麟

息を紡いだまぼろし

せめて素直に笑うくらいの

声綴り

僕ひとりしか救えない

染みついた花の蜜

いたいの、いたいの、きみに全部とんでいけ

あれは遠き日に見た夜の片隅

七月の甲斐性なし

八月と砂糖菓子

愛おしげに目を細めては腹の底で嘲っている

つまり雨に刺されることは出来ないのだ

きみを知らないぼくの頃から

花の刺繍と針の先

穢れても妻

沢山はいらない

空でも飛んでろ

嫌いなものほど愛したがる癖

そのさよならは独りよがり

哲学とは無縁の男に愛とは何ぞと問うてみる



昨日も明日もない世界ならばきみを愛せただろうか





130906
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