漂う空気のような愛し方

あまのじゃく

春めかしい犯行

心の繋ぎ目

怯える舌で嘘を紡いで

愛情は不条理に生む

となりの唇

序幕のない切っ先

鋭い刃物を向けるほど器用に出来てはいないから

素直になってもいいですか

エンドレスフール

夢の中でも愛しい吐息で

翼をもいだ日

変われない背中

かたちを膿む

鮮やかな原点

月より眩しい

数年後の笑えないはなし

患いびと

いつまでも未消化のまま

お前の愛は鉄臭い

キス一つで二回分は許す

いつか同じ川を渡ろう

あんたがいないと腹も減らない

例年どおりに届いた土産は涙が出るほど甘かった

ふたり揃って歪んでいるならそこに罪も悪もない

飽くまでアンフェアな思考回路

明日はなくとも明後日がある

至らぬ慾も受け止めて

泥だらけの手に未来を任せてみたかった

幼い雨

脳から溶かして喰らいつく

愛≒依存

一〇八のすべてで君を支配

二度目の死

狡賢く生きるための手と手

寂しさに負けたわたしですがそれでもあなたを待っています

同じ歩幅で歩いていく方法

蜜酔い

欲撒き

疑慈悲

快楽点

目を閉じて、一秒後にはあなたを想う

でたらめな花飾り

きみの初恋について話そうか

震える息で花の名を呼ぶ

カーテン越しに甘いキス

螺旋を描く指先

哀史相対

鬱陶しいきみのことだから

目論見ぜんぶ持っていかれた





110602
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