絡めた指が交わす誓い
癒えない傷口を抉られて
微かに響く、君の声
裏切り者は消えゆく運命(サダメ)
花冠と一緒に乗せて
飾りつけられた幸福
救いを求める眼差しを
共有という束縛
思う程切なさは募って
無機的なその笑顔
恋の炎は夕闇に溶け
包み込んだ温もりの中で
揺るぎない視線に射抜かれて
想いの花は儚く散る
隠しきれないその光
誰もいない部屋に一人
籠の中の鳥の如く
壊れた椅子に残る面影
己の魂でどちらかを選べ
佇む背中に触れたくて
背後に迫る終焉
無情な傀儡となりて
狂ったように君を愛す
一筋の涙は清流に似て
寂しさは至高の贅沢
永遠に続くと思っていたのに
凍てついた腕の抱擁
冷めた世界は私を
枯れることのない花は
望みある限り
叶わぬなら胸に沈めて
玉砕覚悟の告白
濁した言葉のその先は
全てを刷新して下さい
その胸に返り咲き
音ではなく旋律に乗せて
焦燥を蹴散らした
悲しい結末に終わったとしても
失うくらいなら、いっそ
灯った光は消滅を知らない
声も出ぬ程抱き締めて
この鼓動をどうか聴いて
今に続く言の葉
唇をなぞった軌跡
愛の言葉なんか、今更
一途に想い続けて
手放すもんですか
月明かりに照らされた影
指先に流れた唐紅
破滅こそ美しい
毎日が記念日だから
鋼のような心を持たなければ
洗礼を受け続けた
前へ進む為に闇を断ち斬って
所詮は口約束だった
理性という枷を棄てた
浅薄な思考はやめて
あなたは容易く超克する
無粋な真似をしようものなら
そんなの杞憂だって、何度も言ったでしょ?
遠く離れたって色褪せることはない
再会を願った鮮明な約束
見上げた空に消えない虹色
それは長すぎる一週間
神の手による悪戯
尊き夢を願えば
澄み切った美しく綺麗な想い
耐え切れぬ悲しみを投げ捨てた
泣きたい程、好きで
降りしきる雨は心の涙
プライドより君の全てを
立場という壁に遮られ
喪失の予感は突然に
独りぼっちという自由
無情に流れる時の中で
あなたがいるから生まれる存在意義
絶望と希望の狭間で
魅せられ堕ちた奈落の底
だって金欠なんだもの


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