2011/10/14 00:56
「やぁ久しぶり!基山ヒロトだよ☆
緑川が緑化委員会をやっていると聞いて、俺も遊びに来ちゃった!」

「来ちゃった!じゃねーよ。邪魔しに来んなよグラン。」

「もうその名前で呼ばないでよ。俺は基山ヒロト…ヒロトだってば」

まぁまぁ二人とも落ち着いて。
実は重要な話があって、急遽委員会のみんなを呼んだんだ。

「重要な話?」

そうなんだ。豪炎寺の言う通り、来週で緑化委員会は…閉会する。


「ええー!?初めて様子見に来たのにもう終わっちゃうの?
差し入れ、もっと食べたかったのに」

「お前は関係ねーだろ。つか緑川、差し入れなんかあげてたのかよ。
収穫した野菜は俺たちのものだぜ?」


だから落ち着いてよ二人とも…


「緑川、それで何故閉会するんだ?」

あ、うん。理由は…収穫してまだ食べていない野菜が、最後のキュウリだけになったこと。加えて、もう秋だからこれから寒くなるし…委員会でする仕事がなくなるからなんだ

「でもよー緑川、来年の準備とかしなくていいのか?」

言葉に詰まる。本当は俺だって続けたい。

…俺だって来年に向けての準備だってしたいし、次に何を育てるかの話し合いだってしたい。
でも……昨晩、俺たち緑化委員会が野菜を育てていた庭に…その…荒らしが入ったみたいなんだ。

「荒らし!?」

皆がびっくりして俺を見る。
あぁだから言いたくなかったのに。
委員長として、野菜を育てる場所の管理もちゃんとできない奴なんて思われたくなかった……

うん。そうなんだ…だから、

「じゃあ、俺たちがそいつを取っちめるまでは委員会を続けなきゃな!」

え?

「そうだな。俺もそいつを捕まえるまでは辞められない」

「これも何かの縁。俺も協力するよ♪」

「あんたは関係ねーだろ」

み、みんな……グスッ


「そうと決まれば、早速犯人探しだな。」

「一体誰が荒らしたんだ?」

「なんか事件を皆で解決するのって面白そうだね!」

「だから遊びじゃねーしあんたには頼んでな…」

よし!緑化委員会、犯人を見つけるまで継続。
それまでよろしく頼む、皆!

「食い気味で意気込むなよ緑川…」


2010/12/20 06:15
「お待たせしましたー!
先輩方、こっちに来てくださーい」

「おっうまそ!」

マネージャーが作ったのはタイトルをつけるなら「酢豚風野菜炒め」?…とろっとしたあんかけが食欲をそそる。

「パプリカの数が少なかったので緑化三役の皆さんにしかご馳走できないのが残念です。でも、自慢の料理なんで是非是非食べてくださーい!」

それでは一同、いただきます。



ぱくっ。
う、うまい!甘酸っぱい味付けのパプリカとご飯を一緒に食べるとまた一層美味しくて!
ガツガツ頬張ってしまう…


「音無とか言ったっけ?やるじゃんお前〜」

「南雲、緑川、あまり急いで食べるなよ…」

「えへへ、美味しそうに食べてもらえて嬉しいです。少しならおかわりもあるので、豪炎寺さんもたくさん食べてくださいね」

「マジかよおかわりあんの?いっただき〜」

その言葉にハッとした豪炎寺も食べるスピードを速めた。


マネージャーありがとう!

「いいんですよお礼なんて。以前木野先輩から教わった料理があまりにも美味しかったんで、一度自分でも作ってみたかったんです」


「(レシピを聞いて今度夕香に作ってやろうかな…)」


シスコン心を揺さぶる美味しさ、ご馳走さまでした。






2010/12/20 06:12
「収穫したパプリカを今度はどう調理しようか…」

うーん、食材がこれだけじゃ、ちょっと考えるの難しいね。

と、そこへ音無春奈が通りかかった!
「皆さーん、何してるんですか?」

あ、マネージャー。
理由を聞いて音無がうんうんと頷く。

「そういうことでしたら私に任せてください!マネージャーとしてだけでなく、ひとりの女として!美味しいご馳走作りますよ〜」

言い終ってすぐにどこかへ行ってしまった。

マネージャー…何を買いに行ったんだ??

「張りきってんだし、任せときゃいいんじゃねーの?」

豪炎寺も静かに首を縦に振る。

俺は苦笑いして待つしかなかった。






2010/12/20 06:09
「この前のナスの天ぷら、ウマかったよなぁ」

あぁ。そうだな。
他にも色々収穫していこう!

ナスの天ぷらが成功に終わって数日後、豪炎寺が俺を呼んだ。

「緑川、パプリカに色がついたんだ。そろそろ収穫してもいいんじゃないか?」


早速様子を見に行くと…ホントだ!パプリカに色がついている。はっきりとした赤色と黄色。

「まるでマスタードとケチャップみたいだな」

南雲来てたのか!…もうちょっといい喩えはないのかなぁ…

「まぁそう言うな緑川。収穫するぜ」









2010/09/28 13:43
ナスを収穫した夜、緑化委員会三役はナスを使った夕飯を考えていた。


この中で料理ができる者、挙手!

豪炎寺が静かに手を挙げる。

「お、俺だってできる!」

すぐ張り合うなぁ…
よし、それじゃ三人で作ろう。

「涼野が言っていた天ぷらにするのか?」

そうだな…ナスだけじゃどうにも…

「おーっす、邪魔するぜ!」

「土方!」

「昨日弟たちから連絡が来て、また野菜がたくさん取れたから送ってもらったんだ。良かったら食ってくれ」

「ありがとう、土方」

緑化委員会はタマネギとピーマンを手に入れた\(^o^)/

よし、あれこれ考えてもしょうがない。これで天ぷらを作ろう!





土方の手伝いもあり、何とか天ぷらが完成した。

「うわぁーうまそ。いっただきま…」

「ちゃんと手は洗ったのか」

土方の入念なチェックが入る。

「もちろん!完璧だぜ!」


では、緑化委員会初、ナス収穫祝いを記念して…いただきます!

「いただきます!」









「…ナスの天ぷら、風介にわけてやるかな、」






2010/09/28 13:22
「何で天ぷらなんだ…?」

「君たちは知らないのか、ナスの天ぷらの美味しさを!」

いやぁ…美味しいとは思うけど、天ぷらにこだわらなくてもナスは色々な食べ方があるし…

「いいや天ぷらだ」

「お前な〜自分で育ててもないのに主張すんなよ」

「フフフッ愚かな…そのナスの美味しさは天ぷらにしないと味わえないよ」


そう言い残し、涼野は去って行った。






「あいつヒロトにたぶらかされてるんじゃないのか?」

ただ単に羨ましいだけなのかも











たくさん収穫できたらヒロトにもわけてあげようかな…





2010/09/28 13:10
エイリア学園ダイヤモンドダストキャプテン、ガゼル!


「…私はもうガゼルではない。涼野風介だ」

「風介、おまっ…何しに来たんだよ」

「何だか面白そうなことを緑川たちがしていると、ヒロトに聞いたものでな」

「あいつ…また吹き込んだのか」

「どうやら野菜を育ててるみたいだけど、上手くいっているのかい?」

あ、ああ。今ナスを収穫したところなんだ。ほら。

「ほう。なかなかやるじゃないか。じゃあ今夜は天ぷらだね」

天ぷら…?




2010/09/28 13:01
うわぁ!ピーマンもか!!
しかしこれはパプリカなんだ。黄色と赤の。だから色がつくまでもう少し様子を見よう。「果報は寝て待て」だ。

「えっ、ピーマンて緑色以外もあるのか!?」

「フッ、バーンはそんなことも知らないのか」


その声は…!





2010/09/28 12:52
お店に売ってるのよりは小さくて質も悪いけど…美味しそうなナスが収穫できた!



「緑川、ピーマンもできているぞ」

「しかも二個だ!やったな俺たち」




2010/09/28 12:46
「うおっ、ほんとだ。やったな緑川!」

フフッ三人が協力したおかげさ。

「南雲が水やり忘れたのに良く育ったな」

「んなっ、一言多いぜ豪炎寺」

まあまあ。終わり良ければすべて良し。早速収穫だ。

「おう!」






あ、こっちのナス虫食いがある…中身大丈夫でありますように!






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