SIREN 設定
IREN×NOISE

世界は、歪んだNOISEに満ちている。
静寂を取り戻すべく、SIRENは戦う。

JUMP!組織/分類/階級



【舞台】
東京周辺。現代〜2122年。
百年前にはSFと言われていた技術が、一部日常と化している時代。
表社会では、《銀の靴》は悪質なコンピューターウイルスとして知られており、深淵接続をすると人にも感染すると警告がなされている。
深淵接続はコアなネットゲーマーや全身・半身不随の患者が治療で行う場合が殆どなので、大抵の人は警戒していない。
また、感染すると重度の薬物中毒患者のような症状が出ると言われており、敢えてやろうという物好きも(一部の命知らずや、事態を軽く見過ぎている馬鹿やネタ系動画投稿者などを除けば)そうそういない。
感染で異能に目覚めることや、SIRENやNOISEの存在も知られていない。

【電脳症/変異種】
ある日突然発生する異能。または、その発症者。
電脳ウィルス《銀の靴》が発症の原因である。
ウィルス自体には電脳に接続しない限り感染しない上、人から人、人から動物などのあいだで感染することがないため、広がり方はそこまで爆発的ではない。
但し、稀に生まれつき発症している例があるため、現在も研究が重ねられている。
能力の発現には電脳の深淵接続が必須であり、そのために必要な機材はとてもお高い。
異能を使いすぎると《断片化》が進み、深度が最高値に達すると断片と化して元の人格が消える。
断片化は能力を使わずにいれば、一定の時間経過で回復する。
しかし戦闘が続いたり任務が連続で入ったりするとその時間がなく、症状が進んでしまう。
そのため調律者は原則各部署に一人となっているが、人数が多い代理人部署には三十人、回収者の部署には二十人の調律者を配置している。

【異能】
基本的に、覚醒するCODEは一人一つ。
但し、外的要因により後天的に二つ以上の変異を持つことも可能。
その場合『ハイブリッド』と呼ばれ、IDには先天的CODEに続く形で記載する。
その際の記載方法はA/Bで、簡易調整のCODEは=で示す。
最大三つまで所持出来るが、其処まで行くと変異係数と基礎深度が高くなるので非推奨。

※例:まずヘルメスに覚醒し、のちにフレイヤを発症した誠一朗の場合『ヘルメス/フレイヤ』となり、簡易調整を受けて以降は『ヘルメス/フレイヤ=クロノス』となる。

【変異係数】
ゲームでいうところの、レベルや所持経験点に相当する数値。
係数が高ければ高いほど能力が高く、戦闘員の場合は火力も保証される。
大まかな数値ごとにランクがついており、G〜Aと上がっていき、次にAA、AAA、S、SS、SSS、Xと順に上がっていく。
ランクはIDに記載されており、凌と誠一朗はAAA、椿はSとなっている。

※因みに、ソロネに認定されるには最低限Sランクの変異係数が必要となる(ので、椿はなろうと思えばソロネ階級に飛んでいける)

【変異深度】
銀の靴に侵蝕されている度合い。
異能を使えば使うほど深度が上がっていく。
ゲーム的にいうとMPが近い(使うと減っていくMPと逆に、深度は増える)
調律者の調律を受けると基礎深度周辺まで戻る。
低すぎても異能が上手く発動しないので、調律を受けすぎるのも良くない。
ただ、下がりすぎた場合も日常生活を送っているだけで基礎深度までは数日で戻る。

【深淵接続】
接続機器のついた大仰なゲーミングチェアのような機材で行う。
精神を直接ウェブに接続し、肉体を使わず意思だけでネット上を泳ぐ技術。
当初は全・半身不随の患者が治療を行う目的で開発、公開された技術だった。

【断片化+フラグメント】
人間は(DNA等の)情報が寄り集まって出来た集合体である。
という前提の元で引き起こされる、人格、記憶、自我、肉体など、その人を形成するものが徐々に崩れていく現象。

【NOISE】
断片化の最終段階である自我の崩壊で、能力に依存した生き方しか出来なくなった存在。
心に強く根付いている唯一の未練を叶えようとするべく、なりふり構わなくなる。
そのため、NOISEは社会生活を送ることが不可能どころか、周りを傷つけたり、最悪の場合は殺人などの凶悪犯罪に走ることもある。
狂気を叶えるべく表向き社会生活を送っているように見えても、何処か歪んでいる。

【屍+バグ】
NOISEの死後、肉体が深刻なエラーを発症した結果。
断片化以上に原型が消え失せ、人格も外見も全くの異形と化してしまう。
NOISEは(話は全く通じない上に説得も不可能ながら)言葉を交わすことが出来る。が、屍は抑々、人としての言語を操ることが出来ない。
肉色の組織を露わにしたぶよぶよの塊であることが殆ど。
そして、その組織に触れたものは有機物無機物問わず吸収される。
対処には《火葬》が有効である。というより、それしかない。



織と役職

SIREN内の役職と用語。

JUMP!基本/分類/階級



【電脳症変異種管理局】
日、英、独、伊の四カ国が加盟している国際組織。
日本の場合、表向きは貿易や観光を取り扱う会社で、天花寺財閥が出資者。
ホテル、観光船、ツアー、航空会社など多岐にわたる。
主に変異種の保護と育成、日常との関わり方の教授などをしている。
また、発症に伴い家や家族を失った子供の保護育成も行っている。
因みに、電脳症変異種管理局NOISE対策本部をSIRENと呼ぶ。

【SIREN】
葬儀屋を含む、対NOISE専門管理組織。
能力ごとに所属が異なり、各部署には《調律者》と呼ばれる管理人がいる。

【回収員+コレクター】
ウェブ上に分散したウィルスを回収し、研究班に届ける人たち。
ドロシーの断片が通ったあとに軌跡として残るウィルスに最も近付くため、深度の上昇が戦闘員に次いで早い。

【掃除屋+スイーパー】
表社会に影響が出た場合、そこを修繕する部署。
戦闘能力を持たない者の集まりで、原則として戦闘終了後に出動命令が出る。
建物やインフラの修復、怪我人や死者が出た場合は原因や事件、事故の捏造を行う。
また、事務員との繋がりが強く、彼ら内勤者がなければSIRENは成り立たない。

【事務員+クラーク】
その名の通り、事務や雑務を行う部署。
頭が良く冷静な人材が多く、個人・集団どちらでも効率よく作業が出来る人の集まり。
学歴不問で、実務能力を見て採用するため、所属している人の学歴や身分は意外と様々。
また、この部署に所属している人員は表向きの会社でも働いていることが多く、特に多忙で有能な人材が集まっているとも言われている。
●所員:桜小路才華・空知飛鳥(バイト)

【代理人+ソルジャー】
屍化事件とは関わりのない一般戦闘員。
調査任務の中でも戦闘が予測される、事務員が行けない任務に赴く人たち。
葬儀屋ほどではないが戦闘力があり、基本的にツーマンセル以上で行動する。
スーツ型の制服が支給されているが、私服でも仕事可能。但しスーツと違って、私服は破損しても保証されない(怪我の分の保険しか下りない)ので注意。
中高生には、通っている学校の制服とそっくりな戦闘服が用意される。
●所員:梅屋敷彩陽

【調律者+プレイヤー】
SIREN職員の中でも、主に戦闘員の調律を行う者たち。
異能を使うと断片化が進むのだが、それをデフラグすることが出来る能力者の集まり。
Play(演奏)とPray(祈り)両方の意味を持つ。
その名が示す通り、調律者は音楽でSIRENたちを癒す。
その人にあった音を調合して演奏、または歌うことにより、断片化した人格を再構築する。
調律者の中には援護能力を持った者もおり、稀にだが戦場に随伴することもある。
●所員:桃生愛桜

【隠+なばり+】
後方支援全般を行う部隊。
旧時代の忍の技術と知識を用いて教育されており、仕事中は素顔を隠している。
主な仕事は死体処理、戦闘の痕跡の削除、死者の公的手続きなど。
掃除屋と異なり、此方の仕事は修復や誤魔化しではなく削除である。
基本的に、戦闘が派手になりがちな葬儀屋がお世話になる。



ODE

異能の種類は多岐にわたり、数年前までカテゴリが存在しなかった。
現在は大まかな分類がなされ、全ての変異種が下記に所属している。
各異能の大カテゴリは、神話の神や精霊などから名を拝借している。

JUMP!基本/組織/階級



■アステリア
 光と闇を操る能力。暗闇でも平常と変わらず行動出来る。
高温の光でレーザーを撃つことも出来るが、どういうわけか炎を起こすことは出来ない(結果的に着弾地点が炎上することはある)
 影を操り、人形のようにしたり残像を見せたりすることも出来る。

■クロノス
 重力や時間を操る能力。防御と反射、調査に向いている。
優れた能力者は自らに流れる時間を操作して、世間で一時間が過ぎるあいだに一日分の仕事をすることが出来る。但しそれなりの反動があるので、多用は出来ない。

■ペルクナス
 電気を操る能力。ピ●チュウ。
十万ボルトやかみなりで攻撃したり、機械に電流を流して壊したりする。
機械に対する効果はエクスマキナと違い、瞬間的な破壊か通電しか出来ない。
いざというときはスマホの充電なんかも出来る(人もいる)

■ヴァルナ
 液体・水を操る能力。天気の子。
空気中の水分を調整して雨を降らせたり、自らの体液を操ったりすることが出来る。
但し、水分の温度は操れないため、氷を溶かしたり熱湯を沸かしたりすることは出来ない。

■サテュロス
 自らの肉体を操る能力。長じれば動物に変じることも出来る。
美貌方面に伸ばす者もいれば肉体強化に努める者もいる。また、半人半獣の姿を取ることも出来、手足を増やしたり伸ばしたり、千切って飛ばしたりなどの離れ業が出来る者もいる。

■ミュゼ
 音や風、振動を操る能力。元々絶対音感を持っていたりリズム感に優れていたりする。
歌や音楽を奏でることに秀でており、調律者は全員ミュゼの能力者。
稀に攻撃的な能力に目覚める者も。

■エクスマキナ
 機械を操る能力。人間武器庫。
自身の肉体に機械を仕込むことが出来、それを思いのままに操ることが出来る。
また、他人のパソコンなどに自我を接続して乗っ取ったりすることも出来る。

■ヘルメス
 創造と破壊の能力。どちらかに特化したものが多い。
錬金術のような能力で、一見無から有を生み出しているように見えるが、実際は大気中の微粒子や周辺の物質を分解して再構築している。

■ミーミル
 知識に特化した能力。なにかを操ったり爆発したりは出来ない。
その代わり、未来予測レベルの演算が一瞬で出来るほどの知能を持つ。
見た目の派手さはないが、その分鍛えると優れた軍神になる静かな凶器。

■フレイヤ
 大地や領域、植物を操る能力。ヴァルナと組めば不作知らずとなる。
地震を起こしたり大地から土壁を生やしたりと攻防一体にもなれるが、どちらかに振り切れないと若干器用貧乏になりがち。
空間調整能力方面に目覚めると、誰にも侵害されないパニックルームを作ることも出来る。

■エインセル
 熱を操る能力。高温・炎の能力を発現するものが多い。
《氷の女王》のように低温方面に特化した異能は稀で、出来ても飲用の氷を作る程度が精々。

■パナケア
 薬品を操る能力。毒も薬もお手の物。
体内に賢者の石と呼ばれる結晶が存在し、それが薬品の精製を担っているとされる。
その石は他人が扱うことは出来ず、体内から取り出すと黒ずんで崩壊してしまう。



使職員の階級

SIREN組織内の階級。
天使の階級を用いている。

JUMP!基本/組織/役職


■熾天使:セラフィム
 SIRENのロゴマークにもなっている、概念上の組織のトップ。
 マザーコンピューターのAIとして存在しており、ドロシーの侵入を防ぐためネットワークには接続されていない。電脳世界に潜るときは子機を使用している。
 本体は英国某所にいるが、子機が各国の支局に配布されている。
 IDはないが、ロゴは白(白地に張るときは灰色)

■智天使:ケルビム
 イギリス総本部に座する、四天王とも呼ばれる議会。その議長。
 それぞれ、人、獅子、牛、鷲のバッジを身につけている。
 現在の四天王は、人が英、獅子が独、牛が伊、鷲が日。
 SIREN全体に関わる問題や新たな法律を議論し、決定する権利を持っている。
 IDは金。

■座天使:ソロネ
 物質界に数体、電脳界に一体存在する、最強の戦車。
 物質界は人間が、電脳界はAIが、セラフィムや本部を守護している。
 ソロネともなると、前線に出て戦うのは稀。
 階級は上だが、平時の命令は主天使から出される。
 IDは銀。

■主天使:ドミニオン
 各国の本部長や研究室長など、一定の権利を持った職員。
 基本的に、本部長の主天使がそれぞれの国の最大権限を持っている。
 また、ケルビムに直接進言出来る権限を持っているのは、主天使のみ。
 IDは黒。

■力天使:ヴァーチャー
 日本支局に所属する《調律者》の階級。
 異能を使うと断片化が進むが、力天使階級の調律能力は不思議とそれに含まれない。
 それゆえ、高めの権限が与えられ、積極的に守られている。
 IDは紫。

■能天使:エクスシア
 各地方の支部員では対処仕切れないNOISEが出たときに出動する、強力な戦士。
 ソルジャーの中でも、特に変異係数が高い異能者が選ばれる。
 椿のように、エンジェル階級で能天使の階級を得るのは、わりと稀。
 IDは橙。

■権天使:プリンシパリティ
 各地方支部の支部長が該当する。
 大天使と天使を取りまとめ、地元の平和を守ったり書類に追われたりする。
 IDは黄。

■大天使:アークエンジェル
 成人すると、エンジェルたちは自動的に全員この階級となる。
 地方支部員はだいたいが大天使階級で、上級天使が所属するのは稀。
 但し、各支部に必ず一人いなければならない調律者は除く。
 IDは青。

■天使:エンジェル
 訓練生を卒業すると、正式なエンジェル階級になれる。
 一応、児童館にいる子供もエンジェルと呼ばれている(児童館がエンジェルケージという)が、児童館の子供が戦場に放り出されることはない。
 IDは赤。児童館クラスのIDは桃色。





BACK



- ナノ -