花屋従業員
花屋

 城郭に住む妖たち。
 三柱は偉いどころではなく街の維持に必要なので、城の最上階に住んでいる。


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【花屋】鏡花(きょうか)
守人と花屋街を纏める偉い人。反魂香。花屋三柱の一人。
安息香を常に身に纏っている美人で、寄ってきた雄を逆に頂く。
街の名前になっている花屋は所謂茶屋(男娼宿)だけど普通の花も売ってる。

【紙屋】四花(しいか)
本来の読みは『しか』だが、鈍ったものが定着した。
本業は花屋街に出入りする者の監視と管理。
現世向けの名前はセンリで、狸の妖。花屋三柱の一人。

【鈴屋】風花(ふうか)
御守屋とも。持ち主に危険を知らせる魔よけの鈴を作って売る。花屋三柱の一人。
本人も花屋の人数分の鈴を身に付けているが、その鈴は普段は音を鳴らさない。
椿の妖で、盲目だが、身につけている鈴が目の代わりをしている。

【近衛】枳(からたち)
正門の左右に直立不動で佇んでいる、巨大な門兵。
黒い和服、面布、黒い傘、身の丈ほどの巨大な槍と、圧が凄い。
枳の他に、柊、梍(さいかち)、棗、薊がいる。式神なので全て同じ容姿。


中心街

 此処が主に花屋街と呼ばれる場所。
 大型トラックが余裕で爆走出来るほど広い大路を中心に発展している。


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【似顔絵屋】絲菊(いとぎく)
退魔の仕上げに怪を封印する役目を持つ鬼族の絵師。
彼の筆は正確に怪の形をとらえ、紙に描き出す。墨絵は封印の役割も持つ。
過去に封印してきた影を綴じた紅い表紙の冊子を所持している。

【傘屋】雨柳(うりゅう)
番傘を作って売っている、雨傘という妖。
無口で不愛想だけど人嫌いというのでなく表現下手なだけ。
外を歩くと猫に囲まれるという謎の特技(?)がある。

【簪屋】芙蓉(ふよう)
簪職人の白蛇の妖。髪結屋は懇意の商売相手。
人懐っこく愛想を振りまくけれど旦那さん以外は営業スマイル全開。
近接戦闘用の簪は合言葉がないと売ってもらえない。

【飴屋】菖蒲(あやめ)
花屋周辺で飴売りをしている甘党座敷童。
作った飴の半分は自分のごはんとおやつに消える。
ちっちゃい管狐を首に巻いている。たまに首が絞まっている。

【団子屋】虎尾(とらのお)
江戸時代、団子屋で長年ネズミ番を勤めた長寿の猫。
猫耳がついた人型ではなく、二足歩行の猫の姿をしている。
一応人のような姿にもなれるが、滅多に変化をしない。

【札屋】桃染(ももぞめ)
対魔の札を作っている、桃の花の妖。
三月三日は私の日! らしく、その日だけは定休日。他の休暇は気分。
女装男子だが、女になりたいのではなく可愛い自分が好きなだけ。

【紙芝居屋】梅染(うめぞめ)
退魔劇を物語調に書き換え、世に童話として伝える語り部。梅の妖。
低く穏やかな声をしているため、聞いているうちに抗えない眠気に襲われる。
お話を最後まで聞いてもらえないのが悩み。

【珊瑚屋】淡藤(あわふじ)
籠を提げてお魚や珊瑚を売り歩く。加工品も自作している。
人魚族で、歌声がとんでもなく美しいが、滅多に歌ってくれない。
成人した雄の人魚は城にいられない掟があるため、花屋街にきた。

【煙管屋】灰桜(はいざくら)
花屋の男娼向けの綺麗なものから喧嘩煙管まで売っている、遊び火。
縁糸屋の主人が使っている煙管も此処で買ったもの。
煙草盆も此処で売っており、お洒落なセット品もある。

【お面屋】鬼灯(きちょう)
縁日に出す可愛いものから裏稼業時に使うお面まで色々売ってる。
お面屋本人も常に面で顔を隠していて、その面は表情を変えることもあるとか。
のっぺらぼうとの噂だが、素顔を知っているのはいまのところ花屋筆頭だけ。

【髪結屋】菖蒲(あやめ)
男娼たちのヘアメイクをしており、出張もする。櫛の妖。
廻り髪結に使う台箱は煙管屋に頼んで作ってもらった。
鬘も作っており、ヘアドネーションも受けている。

【履物屋】石楠花(しゃくなげ)
手作りで草履や下駄を作っている。本所置行堀の狸。
馴染みにはオーダーメイドもするが、気に入った客にしかしない。
オーダーメイド品を履いた者は、二度と既製品に戻れないほど履き心地が良いらしい。

【染物屋】寒菊(かんぎく)
生糸を染める仕事の他、養蚕もやってるし綿花畑も持ってる。
送り狼で、道に迷った住民や客を送り届けることもある。
最近まで糸引き娘だと誤解されていたほど、美しい女性に見える。

【反物屋】桔梗(ききょう)
糸を織って反物にしたものを売っていて、無地の反物に絵を入れたりもする。
基本的にセンスはいいが、時折芸術魂が爆発してとんでもないものを作る。
自分をモデルにした鵺の着物(怖い)がなかなか売れないのが悩み。

【着物屋】竜胆(りんどう)
反物屋さんから卸した反物を着物にして売っている。着付けもやっている。
着物の他に、梔子や菖蒲が持っているような退魔師向けの羽衣も作成している。
虎尾同様、二足歩行の貂の姿をしており、人の姿には滅多にならない。

【玩具屋】槿(むくげ)
風車や竹とんぼ、コマや飛行機など男児向けの手製の玩具を作って売っている。
子供向けのおもちゃを売るのであって、決して花屋向けのあれそれではない。
現世で罪人の魂を喰い、妖化や鬼化を防ぐ仕事もしている火車。

【駕籠屋】野路菊(のじぎく)
花屋街の何処にでも人や物をお届けする、駕籠屋の幽霊汽車。
明治時代に汽車の登場を珍しがって遊んでいたら轢き殺された、貂の妖。
竜胆と違い、此方は仕事の都合上人の姿でいることが多い。


外郭

海と山と神社。
自然溢れる街の外側を囲む世界。


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◆東海岸
 街の東側にある、海辺に住む妖。
 此方は年中真昼なので、露草は寝たくなったら氷室の奥に隠る。
 たまに青茅が露草を抱き枕にして寝ていることがある。

【氷屋】露草(つゆくさ)
何気に貴重品な氷を売っている、雪童。
街の北東、海辺の洞窟沿いに家を構えており、洞の中が氷室となっている。
温かいところにいても溶けることはないが、それでも寒い場所のほうが落ち着く。

【炉端飯屋】青茅(かりやす)
所謂、海の家の屋台。イカ焼きとか売ってる。
見た目は甚平にねじり鉢巻き姿の、日焼けをした青年。本性は雷獣。
現世のピ●チュウに、得も言われぬ親近感を抱いているらしい。


◆神社周辺
 花屋街の傍にある山の中腹にある花守神社。
そこには土地神様が普通に住んでいて街を見守っている。

【花守神】瑞花(ずいか)
神社で生活している薄桃色交じりの白狐稲荷。
街の人からは「お花さま」と呼ばれて慕われている。
普段は神主に扮して境内で掃除していたり街をお散歩していたりと自由神。

【楽師】紅葉&青葉(くれは&あおば)
龍笛を奏でて神様に捧げる役割。神楽の演奏もする。
双子の奏でる笛は誉れ高く天にも届くほどと言われている。

【舞手】雪割草(ゆきわりそう)
祭事等に、神社にて神楽を奉納する踊り手。
軽やかで見事な舞は、重力を感じさせない。

【巫子】姫沙参(ひめしゃじん)
神社の従業員のようなもの。御御籤売ったりお掃除したり神様のお世話をしたり。
巫女服を着ているが、歴とした男。


神域

街と協力関係にある神様たち。
其々神格にあった領域を持ち、気儘に暮らす。


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◆異郷〜神月楼
 花屋街とは異なる地域や神域の住人。
 神族はそれぞれ自身の司るものから力を得ている。
 此方は花屋の外なので、男性体もいれば女性体もいる。

【戦神】東雲酔月(しののめすいげつ)
戦の中でも主に軍略を司る戦乱の神。戦っても強い。
元人間で、死と共に神格化した(鬼神の如き強さを恐れて人々が祀った)存在。
生前は酒が好きだったため、現世から祭の度に山ほど酒が奉納される。
届いた酒の半分は花屋に送られる。

【恋神】恋結恋華(こいゆいれんげ)
縁結びの神。あくまで結びつけるのが仕事で、その後は別管轄。
なので、夫婦が末永く共にあるようにとか安産祈願をされても困る。
初恋の甘酸っぱく初々しい気配が好きで、恋バナも大好きなJK神。
現世に可愛いスイーツの店が出来ると、並びに行ったりする。

【荒神】翠命時雨(すいめいしぐれ)
人間が欲深い願いをしたときに出番が回ってくる、厄神。
金と成功と権力と従順な女がほしいと願った強欲な男を生き地獄に落としたことがあり、それ以降、小銭の賽銭で欲張った人間が回されるようになった。
実際は其処までひどい人間は滅多に現れないので、賽銭泥棒の手を腐らせる仕事が殆ど。



現世

 花屋街に住民登録はしているものの、現世に多くいる妖たち。
 妖は基本変わり者ばかりだが、群を抜いて変わり者が多い。


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【薬屋】梔子(くちなし)
旅の薬売り。決まった拠点を持たず各地を転々としている、山神楽。
忍草のような立ち位置で、各地の情報収集役も兼ねている。
可愛いわんこセコムといつも一緒。

【辻占屋】朱華(はねず)
現世の四辻に小さな屋台風のお店を構えて占い(未来視)をしている辻神。
気が移り変わりやすく、桃染以上に開店が読めない。
しかしその占いが外れることはないため、金持ちや権力者がよく足を運ぶ。

【玩具屋】乙女椿(おとめつばき)
お手玉や姉さま人形など、女児向けの手作り玩具を作っては売っている。
槿とは既知で、此方は大人になれずに死んだ子猫の集合霊。
現在は鬼灯町という現世の街で神嫁の守護を担っているため、玩具屋は休業中。




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