白雪姫と美女と野獣の王子様
地方の小劇場に所属する天才女優の小鳥遊小羽は、幼少期にアルビノを理由に虐められたせいで、親友である紗夜の前以外では常に変装をしていた。
痛みを忘れて心のまま輝けるのは、舞台の上だけ。
なのに、劇場のオーナーによる取り潰し命令で、劇団は解散の危機に陥ってしまう。
そんなとき、突然謎の男が現れて「団員の女性が誰か私の婚約者になってくれれば、劇団を救ってあげましょう」と告げる。
どうやら金持ちらしいが長い前髪で素顔は見えず、ずんぐりとした体型な上に陰気な猫背。
そんな彼の恋人になりたがる女性はおらず、小羽がその役目を負うことに。
互いに素顔を知らないままのビジネス契約から始まる、運命の恋物語。
序幕
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終劇のオーヴァチュア 人生も一つの舞台と知る。
壱幕
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日常のエチュード 劇団の日常と、緩やかな変化。
弐幕
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転調のオブリガート 醜い野獣は、娘を一人差し出すよう求める。
参幕
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擬装のインヴェンション 仮面越しの口づけ。
幕間
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追想のベルスーズ 紗夜と小羽の出逢い。
肆幕
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暗転のエレジー 忍び寄る、暗雲の気配。
伍幕
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顛落のバラッド 醜い野獣は真実の愛で王子様へ。
陸幕
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再演のキャロル 舞台上でこそ輝く二人のお話。
漆幕
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相愛のセレナーデ 本物のお姫様になるためには。
終幕
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祝福のアンサンブル 純白のハッピーエンド。