りじちょうとりん
「君が安心してくれるのはありがたいのですが、あまり無防備なのは頂けない」
「え?」
「ほらこの悪魔の尻尾だってこんなに出しちゃって」
(する、するる……)
「……っ!?」
「あまり油断しすぎると悪い大人に捕まってしまいますよ?こんな風に…」
(さり、さり……しゅるっ、)
「…っあ…!?」
「尻尾は悪魔にとって弱点です、弱点は隠しておくべきだ」
「お、まっ…」
「紳士ならね」
「…っん…!」
「このままいじわるされたらあなたはどうやって逃げ出す気です?」
「やめっ…、」
「紳士たるもの、如何なることにも警戒しなければね?」

赤く染まり始めたその尖った耳をぺろりと舐める。尻尾を触ったせいか、それだけでひくりと甘く震える体。

「ほら、そんな可愛らしい抵抗など煽るだけですよ?」
「…っんん…!」
「紳士なら嗜みを覚えなさい、燐」
「ふぁっ、あ、」
「悪魔に油断は禁物ですよ?」

(ねぇ?)
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