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恋は盲目(44444hit御礼真柳 R-18)




もう、日が昇ろうとしている。
そんな中で心地よい怠さに包まれながら、蓮二は汗ばんだ肌を俺に寄せた。
「弦一郎…起きているのか?」
「ああ」
布団の上から背中を撫でてやると、嬉しそうに顔を綻ばせる。
「蓮二…」
緩んだ口元を隠すように布団を顔まで引っ張り上げた蓮二の手首を掴んだ。
「んっ」
反射的に顔を上げた蓮二と目が合う。
さらさらと流れるような黒髪を掻き上げて、額に唇を寄せた。
その油断しきった子供のように無防備な表情が、俺はどうも好きらしい。
「げ、弦一郎っ…」
「何だ?」
ふと見ると、蓮二の耳が赤い。
「照れているのか」
「…くすぐったいだけだ…っ」
「…可愛いな」
慌てる蓮二の耳に囁く。
「んっ…!」
肩をびくんと震わせる反応がたまらなく可愛い。
耳たぶに口付け、舌先で触れる。
「蓮二…」
「っや、嫌だっ…」
そう言って蓮二が吐いた溜息は熱かった。
「そういえば、今日は日曜日だったな…」
布団を剥がし、足で壁際に押しやる。
蓮二を仰向けにさせて上から覆い被さると、スプリングがギシギシと軋んだ。


下着だけを残し、着衣を脱がせていく。
「弦一郎っ…」
「ああ」
顕わになった真っ白な胸に手を這わせ、硬くなって赤みを増した乳首を指の爪で抓る。
「ぅ、ふぁ、ぁあっ…」
「蓮二、気持ち良いか?」
「んぁ、や…はあっ、…」
蓮二の声が、だらしなく甘い。
多少痛みを感じる刺激でも、興奮した状態では丁度良いのだろうか。
黒い髪が乱れたその首筋へ、噛みつくようにして痕を付ける。
色白だから、赤がよく映えるのだ。
「ひあっ、あ…げん、いちろ…っ」
「蓮二は敏感だな」
白皙に朱色の痣を一つ残し、蓮二の下腹へと手を動かす。
「ん、ぅう…」
身を捩る彼の陰茎は、下着をつけたままでも分かる程に勃起している。
俺の視線が自分の下半身へ向けられているのに気付いたのか、蓮二は恥ずかしそうに脚を閉じた。
「もうこんなにしていたのか」
「やっ…あっ、ぁぁあ…」
先走りで濡れ始めている下着の上から性器を軽く摩ると、細い腰が浮いた。
掌へ、じっとりとした湿り気が伝わっていく。
蓮二の陰茎は、ますます張りつめた。
「蓮二、もう脱いでしまったらどうだ」
「んぁ、…脱がせ、て…」
そう躊躇いながら蓮二が言い、
「仕方ないな」
と俺は本心と逆の言葉を吐いた。


「ひぁ、ああっ…!」
蓮二の嬌声がひっきりなしに聞こえる。
腹に触れるほど反り返った陰茎は先走りを滴らせていた。
「はしたないな」
淫靡な姿態に呟くと、蓮二の総身が震えた。
鈴口を指先でまさぐり、陰嚢を手で包むように揉む。
「んぁあっ、やっ…ぁん、はあっ」
「蓮二…」
「ひぃあ、あっ…げんいちろ、っ…!」
悩ましげに髪を乱す蓮二の内股に手をやって開かせると、彼は抗うことなく脚を広げた。
打ち震える蓮二の陰茎が晒される。
「そ、そんな、…見ないでくれっ…」
そうやって恥じる割には脚を閉じないのが、蓮二の矛盾した所である。
「今更隠すこともないだろう。俺はお前のすべてが見たい」
頭を撫で、蕾に触れた。
「んんっ…!」
窄まっている孔へ、ゆっくりと指を挿入していく。
何度数を重ねても慣れないであろう感覚に、蓮二が眉を顰めた。
「痛いか?」
「んん、平気、だ…っ」
心配を掛けまいと強がる姿も愛しくて、微笑が漏れた。
「…我慢はしなくて良い」
時間を掛けて、二本目の指を埋める。
「や、あぁっ、ひぃあぁっ…!」
苦しげに息を詰まらせる蓮二の陰茎を握り、強く擦る。
辛さをたたえた声が、次第に艶めかしさを孕んでいく。
二本の指を根本まで挿し入れて動かし、前立腺を探った。
指先で奥を掻き、反応を窺う。
「はぁっ、ん、ひぅう…」
痛みは退きつつあるのだろうが、まだ蓮二は切なく声を上げている。
「蓮二、大丈夫か…?」
渇いた吸気が喉につっかえ、喋る余裕を無くしたのか、蓮二はこくこくと繰り返し頷く。必死に耐えるその姿は可愛い。
焦燥感を抱きながら、狭小な蕾の中を動かし続ける。
すると、絡みついてくる内壁の中に少し硬い感触を見つけた。
「やっ、あああっ…!」
それに追随して見えた蓮二の反応に、願望が確信へと変わっていく。
「蓮二、ここか…?」
「んあっ、やっ…げんいちろぉっ…ひゃ、ぁあんっ…!」
「気持ち良いか?」
「ひ、ぃああっ、んやぁっ…」
蓮二の肢体がひくひくと小刻みに震える。
指でひっかくように前立腺を刺激すると、蕾は指を締め付けた。


そうして時間を費やして解した蕾に、陰茎をあてがう。
「はぁ、ぁあっ…」
「…大丈夫か…?」
「大丈夫、だから…っ、はやく…」
「…可愛い事を言うな…」
「げ、げんちいろっ、あっ、ああっ…!」
蓮二の言葉を遮るように、勃ち上がった自身を蕾へ突き入れた。
その衝撃に揺れた腰を掴み、緩慢な動作で奥深くまで挿入する。
「っ、ふぅ、んぁあ…」
「蓮二…」
「ん、ん……」
蕩けた視線が俺を捉えた。
「動くぞ…」
それに蓮二が了解したかまでは見届けず、腰を動かし始めた。
「あっ、ぁあっ…ひぁあんっ、んあっ」
「もっと声を聞かせてくれ…」
「やぁっ、…げ、ぃちろぉっ…!」
「可愛いな、蓮二は…」
耳元へ口を寄せて囁くと、蕾が更に強く性器を締め上げた。
ぎゅうぎゅうと狭まる内壁を抉ってしまうくらい何度も前立腺を刺激する。
蓮二の性器は先端から垂れる先走りを辺りに撒くように、律動の度に揺れていた。
枕を掴んで快感を享受する媚態に当てられ、手を伸ばす。
「ああっ、やぁっ…や、らめぇっ…!」
陰茎を扱くと、蓮二は一際大きな声で喘いだ。
がくがくと震える白い脚が空を切る。
幾度も腰を打ち付けながら、蓮二の陰茎を強く摩った。
「やっ…んや、あ、あぁぁっ…!」
蓮二は白い喉を反らせ、嬌声を上げた。
振り乱した黒い髪が波打つ。
「蓮二、っ…」
「はぁ、っんぁ、ぁあ…ッ」
性感に酔いきった蓮二の細い指が、震えながら自身の亀頭を愛撫していく。
どくどくと脈打つ陰茎から、透明な液体が流れて、掌を汚した。
「気持ち良いのだろう、蓮二」
「んんっ、きもち、ぃい…ひゃぁあっ…!」
蓮二の腰が揺れ動き、俺は行為を更に激しくする。
「ああっ、も、やらぁっ…イき、た、ぃっ…!」
無意識に涙を浮かべて訴える姿が可愛くてたまらない。
「本当に、お前、は…っ」
余裕などない。
今までは蓮二の身体が辛くないよう加減して動いていたが、それどころではなくなってしまった。
分別を失った頭では何も考えられず、ほしいままに腰を振る。
「ああっ…んやぁっ、そんな、らめぇっ、…!」
「っ、狭いな…」
「ぃやっ、おかし、くなるっ、…やっ、ぁあっ…!」
深く繋がった部分からぐちゃぐちゃと音がして鼓膜に響き、蓮二は頭を振った。
紅潮した頬を、こめかみから流れた汗が伝う。
性感帯から生み出される快楽が、いよいよ蓮二を悩乱させていく。
勃起した陰茎は、ますます腹を汚した。
「げん、ぃ、ちろ、っ…あ、ぁあっ、イくっ、ぃ、っちゃうっ…ひっ、あぁああっ…!」
「、蓮二…っ」
蓮二の陰茎が震え、溜まった精液を吐き出す。
白濁とした濃い液体が飛び散った。
俺は、強く圧迫してヒクヒクと痙攣する蕾の中へ射精し、熱い中から陰茎を引き抜く。
「んぁ、あぁ…」
「蓮二…」
身体を白く汚したまま恍惚に浸る蓮二の頭を撫でる。
嬉しそうに笑んで、蓮二は俺の手に自らのそれを重ねた。


日も高く昇った、正午過ぎ。
昏々と眠る蓮二を眺める。
指に触れると、蓮二は赤子のように俺の指先を握った。
その微弱な力に、思わず笑みが漏れる。
更には、なんでもない寝顔すら可愛くて、半ば無意識に口付けていた。
小さく自嘲し、欠伸を噛みしめる。
恋は盲目とは、よく言ったものである。


end


44444打リクエスト、ありがとうございました!
素敵なリクエストを頂いて張り切っていたのですが、ご期待に添えているか少し不安でもあります;
気に入って頂けたら幸せです^^

苦情、お持ち帰りはリクエストを下さった方のみ!



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