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Una poción de amor(R-18)




「今日、うちに泊まりに来ません?」
誰もいないんで、と赤也が笑いながら言う。
断る理由もないので、
「わかった」
そう返した。


赤也が家に来ないかというのは大抵、家の人が出払っているときで、その晩は性交で明けてしまう。
それは別に嫌じゃない。むしろ嬉しいくらいだ。
赤也とそうしていられる時間が一番幸せに思える。


「赤也」
校門の前にいる赤也を見つけて声をかけると、彼はにっこり笑った。
「じゃ、行きましょー」
嬉しくて、差し出された赤也の手をとって歩き出す。


「相変わらずだな」
赤也にしては綺麗に片付いている(でも、そこまで綺麗とはいえない)部屋を見渡して言った。
「えー、俺片付けたんスよー」
「分かってるよ」
ベッドの上に置かれていた漫画を棚に片付ける。
すると、後ろから抱きしめられた。
「柳さん」
「赤、也・・・」
「今日はどうします?」
「え・・・?」
「つか、腹減った」
「・・・・・・」
「何かあるか見てきますね」
「あ、ああ」
期待してしまった自分が馬鹿みたいに思えてくる。
とりあえず、ベッドに腰掛けた。



「柳さん?」
ドアを開ける音がして、赤也が戻ってきた。
俺は、彼から差し出されたコップを受け取る。
「ありがとう」
「冷蔵庫空っぽだったんスよー」
マジありえねえ、と不満そうな顔の赤也が俺の隣に座った。
そして何気なくコップに口を付ける。
途端、口の中に充満する味。
何と言えば良いのか分からないが、とにかく不味い。
「何、だ・・・これ・・・」
「どうしたんすか?」
「げほっ、っ、んんっ」
妙に口元が笑っている赤也が視界に入り、一気に下半身に熱が集まるのを感じる。
「い、やだぁっ、や、めっ・・・」
そんな意思とは裏腹に興奮していく体。
「意外とすぐ効くもんなんすね」
「あ、赤也っ・・・!」
「何スか?」
「なんっ、だっ、これ・・・ぁあっ・・・」
布団の上に蹲る。
「・・・っ!」
「柳さん」
耳元で名前を呼ばれ、体がビクンと跳ねた。
「あ、かやっ・・・」
「何?」
そう問われながら、荒く肩を掴まれて押し倒される。
「やだっ、こん、なっ・・・」
「どうせヤるんだからいいじゃないっスか」
赤也がそう言いながら俺のシャツをはだけさせる。
「もう勃ってる」
「ぁあっ!」
興奮して勃起した乳首を抓まれ、反射的に声が出てしまった。
その反応に満足そうな赤也の手が首筋をなぞっていく。
「ぁ、ん、ふあっ・・・」
「どうっスか?いつもより興奮するでしょ」
不意に、赤也の手が俺の下半身に伸びる。
ズボンの上から、勃起した陰茎をギュッと掴まれた。
「あああっ!」
「え、うそ。イっちゃったんスか?」
「ん、ああっ・・・」
ズボンと下着を脱がされる。
一回イったにも関わらずまた勃ちあがり、先走りを垂れ流す陰茎。
「こっちは?」
赤也の指が俺の蕾の中に突っ込まれた。
奥まで入れられて掻き回されると、ギュウッと赤也の指を締め付けてしまう。
「はぁ、んっ、ふぇっ、ああっ・・・」
「締めすぎ」
「ああっ、も、イ、きたっ・・・」
「まだイっちゃダメっすよ」
「や、だめっ・・・ぬい、ちゃ、やだあっ」
抵抗しても、呆気なく赤也の指が蕾から抜かれてしまう。
締め付けるものが無くなった蕾は、ただヒクヒクと震えていた。
「俺の入れるから」
「んっ、」
いきなり腰を掴まれ、蕾に赤也の陰茎があてがわれる。
それから、一気に挿入される。
「ひゃあっ!!」
息を吐く間も無く、赤也が律動を開始した。
彼の陰茎の亀頭が前立腺を抉るように突き上げてくる。


「イっていっスよ」
先程ダメだと言われた行為が許された途端、射精感がこみ上げてきた。
「ひぁあっ、あ、かやぁっ、イくっ、ああああっ!!」
「俺も・・・っ!」
奥を激しく突かれて射精した直後に赤也も俺の中で果て、体がビクンと震えた。


「ぁ、かやぁっ・・・あか、」
「柳さん」
手を這わせて赤也を求めると、その手をぎゅっと握られた。
「赤、也・・・」
「どうしたんスか?」
だるい体を起こして赤也に抱きつく。
「・・・なんでもない」
すると抱きしめ返され、体勢を崩した俺と赤也はベッドに倒れこんだ。
「柳さん、もう一回シません?」
「・・・何故だ」
「まださっきの薬の効果切れてない筈なんで」
「・・・!」
「ほら、ね」
チラリと下半身を見ると、全く意識していないのに再び勃起している陰茎。
「やっ、やだぁあっ」
赤也が俺の上に跨る。
「ダメッスよ、逃がしませんから」


こんなに楽しそうな赤也の顔を見たのは後にも先にもこれだけだった。

end



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