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SEE(R-18)




二人きりの空間に沈黙が流れた後、精市が「蓮二」と俺の名前を呼ぶのが合図みたいなものだ。
そして俺は押し倒される。


「・・・っあ」
精市にシャツのボタンを全て外され、胸元がはだけた。
「蓮二・・・」
「・・・せ、精市・・・」
「蓮二は俺のものだよ。誰にも渡さない」
精市はそう言って、また新しい痕を付ける。
「んんっ・・・」


クスッと笑った精市の顔が、ひどく妖艶だった。



「あ、ああ、はあっ、や、だあっ」
「ほら蓮二。ちゃんと見なきゃ」
「い、や、だぁっ」
「嫌だは無しっていったよね」
鏡の前で脚を開いて自慰をする俺を後ろから眺める精市。
「ね、蓮二。自分でやる方がいつもより興奮する?」
耳元で囁かれ、肩がビクンと跳ねた。
「ち、がう、あっ、ぁあっ・・・」
鏡をチラッと見れば、その中にいる俺は同じように陰茎を勃起させ、自分の蕾に指を突っ込んで腰を揺らしている。
すぐに目を背けた。
「蓮二、気持ちいい?」
「ふぁっ、んんっ、きも、ちいっ、はあっ、ああっ」
「もうこんなにして・・・いつからこんなになっちゃったんだろうね」
精市が、俺の性器を指して言った。
勃起した陰茎からは先走りがあふれ出し、床を汚している。
「や、ああんっ」
「嫌?」
「やだっ、い、やだあっ」
「こんなに興奮してるくせに」
はだけたシャツの下に手を入れられ、乳首を強く抓まれた。
「ひゃああっ!!!」
不意を突かれ、イってしまった。
下腹部は精液にまみれ、陰茎はまだ勃起したままだ。
「はあっ、ぁっ、は、んっ」
「淫乱」
「そ、んなっ、ちが、うっ」
「そういう自覚のないタイプが一番タチ悪いんだよ。ほら、手、動かしなよ」
精市の声が耳元で響いたのに反応し、性器からは先走りがあふれた。
蕾も、ギュッと指を締め付ける。そこを指でグチャグチャに引っ掻き回すと、前立腺を掠めた。


「ああっ!んっ、ふぁ、ああっ」
指が触れたそこが気持ちよくて、何度も前立腺を指で刺激した。
「っん、ひぁっ、い、ぁあああっ!!」
脚がガクガクと震え、精市に弄ばれた乳首も勃っていた。
「ああっ、せ、いちっ、はぁんっ、さわ、てえっ!!」
「何処を?」
「ん、ここっ、さわってえっ、あぁあっ、せい、いちっ!!」
「勝てないなあ」
精市は笑って、中途半端にはだけたシャツを脱がした。
そして、はしたなく膨れた乳首を抓ったりしてくれた。
その痛いくらいの刺激が気持よくて、俺は更に腰を振る。
「い、あっ、ああっ、イくっ・・・!!」
「いいよ」
「や、あっ、ああああっ!!」
「蓮二」
「んっ、せー、いちっ」
「何?」
「い、れてえっ」
「今イったばっかなのに?」
「や、ほしい、の・・・いれてっ、い、れて」
「じゃあ蓮二が上ね。鏡のほう向いて座って」
「んっ」
「自分で入れて」


俺は精市の上に跨ると、まだ快感を求める蕾に彼の陰茎をあてがい、腰を沈めた。
「ひゃあんっ、んんっ」
下からの圧迫感が気持よくて声が漏れる。
精市が俺の腰を掴んで、陰茎をナカに押し込んだ。
「んああっ!!」
「ほら、入ったよ。動いて」
「んっ、あっ、はあっ、あっ」
もう理性などなく、結合部から聞こえるグチャグチャという音にさえも興奮して腰を振った。
精市が下から突き上げるたびに、陰茎からはみっともない液が溢れ出す。
「ひあああっ!!あっ、ああっ!!」


その時見えた、鏡の中の性交。白濁にまみれた自分の姿態。
いやらしく昂った性器と結合部。


興奮した。


「やっ、い、あああっ!!」
「あ、またイっちゃった?さっきから何回目?イきすぎだよ」
でも俺まだだから、と言って、精市は突き上げをやめない。
ごぽっと、精液があふれた。
体の力が抜け、床に手をつく。
「う、ああっ、せっ、せい、いちっ!ふえっ、あっ、ああっ!!」
「可愛い・・・こんなになっちゃって」
「んああっ、ひゃあんっ!!はあっ・・・」
「蓮二・・・締め付けすぎだよ・・・っ」
「や、むりっ、むり、だからあっ!!」
精市の一言一言に反応して、されに締め付けてしまう。
勃起した陰茎も、汁を垂らしている。
狭いナカを抉るように突かれるうちに、イきそうになってくる。
「ああっ、イくっ、あっ、あああっ!!!」
耐え切れずに俺が射精した精液が周囲に飛び散る。
「やっ、やだあっ」
「蓮二・・・っ!」
限界なのだろうか、精市がナカに射精したのを感じた。
「あっ、あぁっ、せー、いちっ」
振り向くと、頭を撫でられる。
「蓮二」
体を起こした精市に後ろから抱きしめられた。すると、結合部からごぽっ、と精液が溢れ出た。
「んっ、精、市」
精市にしがみつくと、「甘えたがりだね」と笑われた。
「・・・悪いか?」
「そうじゃないよ。それより、さ」
「ん?」
「蓮二って、見られるのに弱いよね」
「そんな、ことっ・・・!!」
「今度は一人でしてるとこ、撮ってあげようか」
そう言って笑う精市に反論すらできず、俺は俯くしかなかった。

end



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