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炎天(18900hit御礼 仁柳R-18)




暑い。
猛暑だ。酷暑ともいう。
「暑いのぅ…」
「仁王、そんな所でサボって弦一郎に見つかったらどうする」
校舎の裏で涼んでいたら、炎天下のテニスコートにいたとは思えないような格好の蓮二が来た。この真夏日に長袖のジャージとは、彼の体温感覚が知れない。
「…暑くないんか?」
「そんな訳があるか」
「じゃあ、なんでジャージ着とるんじゃ」
「……」
蓮二が言葉につまり、沈黙。
その白い首筋に流れる汗がやけに艶っぽい。
汗で額に張り付いた前髪が、昨晩の情事を彷彿とさせる。
立ち上がって蓮二を壁に押し付け、彼のジャージのファスナーに手を掛けた。
「に、仁王っ…」
ジャージの前を開けると、ポロシャツから覗く鎖骨のあたりに、赤い痕が幾つか見える。
昨晩のことが脳内で甦り、その痕は自分が付けたことを思い出した。
「蓮二」
「……っ」
顔を背けた蓮二の顔が心なしか赤い。
首筋に舌を這わせると肩が大袈裟に跳ねる。
「こんな、所でっ…」
「誰も見とらん」
多分。それでもまだ何か言いたげな蓮二を遮り、ポロシャツの中に手を入れた。
「んっ、はあっ…」
汗ばんだ肌をなぞると彼の呼吸が深くなり、触れている胸が僅かに上下する。「感じとるん?」
「や…ぁっ、ぁあっ…」
「嘘吐いたらいかん」
蓮二の脚の間に自分の脚を割り込ませ、彼の陰茎を刺激する。
「ふぁっ、ぁあっ…に、おっ…」
「何じゃ?」
「も…やだっ…」
「え?」
わざとらしく聞き返すと、蓮二は少し躊躇いを見せてから続けた。
「も、っと…ちゃんと、触って…っ」
緩い刺激に耐えられなくなったのか。
蓮二の下着をズボンごと下ろすと見えた陰茎は勃起し、蜜を滲ませている。
「こっちは?」
指を蕾に挿入させて、中を弄った。
「あっ…ぁあっ…!」
身を捩った蓮二が俺の服をぎゅっと握る。
指を奥まで入れて引っ掻き回すと、蓮二の脚がガクンと折れて倒れそうになったので俺に寄り掛からせた。
前立腺を強く刺激するたびに蓮二の体がビクビクと震える。
「ひぁあっ、んぁあっ…!!」
崩れ落ちそうになる蓮二を支えているせいで彼の息遣いが間近で聞こえた。
息を呑む音や我慢できずに漏らす喘ぎ声が鼓膜に響く。
「んっ、はぁっ…ああっ、におっ…」
壁に手をつかせ、こっちに尻を向けさせた。
「ぁあっ…ひゃぁあっ!!」
ヒクヒクと震える蕾に陰茎を突っ込み、きつい締め付けに逆らって腰を打ち付ける。
「ああんっ、はあぅっ、んんっ…!」
蓮二の腰が揺れているのが分かった。
根元まで押し込んで最奥を抉るように突き上げると、更に狭くなった蕾が収縮を繰り返し始める。
「ひぁあっ、んっ、ま、さ、はるっ…も、らめぇっ…!」
「蓮二…っ」
「ああっ、やぁっ、ぁあああっ!!」
蓮二が果て、虚脱する。
倒れこむ彼の蕾に欲を吐き出し、中から陰茎を引き抜く。
校舎の陰は涼しいはずなのに、額に汗が滲んでいた。


end
お待たせしました!!
遅い上にこんな微妙な仕上がりで申し訳ないです…
苦情、お持ち帰り等はご本人様のみで。
期待に少しでも添えてたら嬉しいです。





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