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出来心 (乾柳)




「どうしたんだ、蓮二?」
「やあっ、さだ、はるっ…」
眼鏡のレンズ越しに意地悪く笑う貞治は、はっきり言って趣味が悪いと思う。
何でも、チョコに媚薬を仕込んだらしい。
一つだけ口にしてからというもの、体は熱くなる一方だ。
「ぁあっ、はうっ…も、やだぁあっ」
「何が嫌なのか言わないと分からない」
「さだはるっ…ちゃ、んと、さわ、って…」
「もう我慢できないんだ?」
「むり、だからぁっ…いじ、わるっ、しな、ぃで…」
「蓮二は可愛いね」
シャツを捲られると、乳首が興奮して勃起していた。
貞治の指でそれをグリグリと押し潰され、腰が浮く。
「あっ、ああんっ…」
「こんなになってるよ」
「やっ、はず、かしっ…」
ズボンと下着を下ろされ、勃ち上がった陰茎が晒された。
貞治が俺の後孔に指を挿れる。
もう前だけじゃイけないことなんて百も承知なのだろう。
「んあっ、ひゃうっ…!!」
彼の指が前立腺に触れた。
「ここ?」
「やぁっ、らめぇっ、おか、しくなるぅっ!!はあっ、ああああっ!!」
媚薬の効果は良くも悪くも覿面らしい。
すぐにイってしまい、精液が飛び散った。
「はあっ、あうっ…」
「イっちゃったね」
「ンンッ、さだ、はるっ…」
「ん?」
「い、れてっ、まだ、た、りなっ…」
「いいよ」


「ひああっ!?あああっ…!!」
「蓮二、入ったよ…?」
「んああっ、さだはるっ…」
名前を呼ぶと、貞治は何も言わずに動き始めた。
いつも以上に激しく突かれ、頭の中が真っ白になる。
「はあっ、ああっ、ひゃああんっ!?」
「蓮二の中、すごく熱いよ」
「ぁあっ、い、っちゃ、やだぁっ…ぁあんっ!!」
貞治の言葉に、キュウッと彼の陰茎を締め付けてしまう。
前立腺を何度も突き上げられ、後孔がヒクヒクと痙攣し始める。
「らめぇっ、やっ…も、イくっ、ああっ、イっちゃうからぁっ…!!」
「またイっちゃうの?蓮二は淫乱だな」
もうこの際、淫乱でもいい。
「んはあっ…あっ、ああっ…!!やっ、ひゃあああんっ!!」
「蓮二、中に出して欲しい?」
「んっ、なかっ、だしてっ…」
それから貞治がちゃんとナカに出してくれたのを感じて、俺は目を閉じた。


「…貞治の変態」
「出来心でつい…」
「言い訳ならいい」
目が覚めた後、暫くはそうやって拗ねていた俺も結局貞治には適わなくて、先に折れるのだった。


end



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