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堕落論(R-18)




別に、俺のをくわえて嬉しそうにしてる柳さんを抱く事に罪悪感はないんだけど。
でも何か引っ掛かる俺と、そんなこと考えもしない柳さんと、異常なのはどっちだろう。


「柳さん、美味しい?」
「ンッ、ふぅっ…」
口が塞がって答えられないらしい。
とりあえず、肯定だと受け取っておく。
俺の股間に顔を埋めてフェラしてる柳さんの頭を撫でてあげると、彼は体を揺らして喜んだ。
「柳さん、っ、口離して…」
毎度の事だ。
中に出すのは気が引けて、イく前に口を離させてる。
「んぅっ、やぁっ…」
でも、柳さんは頭を横に振って奉仕を続けた。
「…出して欲しいの?」
いやまさか。
「んっ、だ、してっ…」
「汚れちゃうから、駄目」
「ん、やだぁっ…」
「ちょ、そんなしたら…っ」
柳さんの舌が俺の亀頭を這い回り、我慢が限界に近づく。
というか、超えた。
「っ、出しますよ…!」
「ンッ、んぅ…」
俺は射精し、柳さんの口の中に白濁を吐き出した。
柳さんはそれを飲み込もうとしたらしい。
収まりきらなかった精液が溢れ、彼の口の端を伝い流れた。
「飲まなくていいんスよ」精液で汚れた柳さんの顔を拭って、教えてあげる。
「んぁ…あかや…」
「何スか?」
トロンとした目の柳さんに抱きつかれた。
「い、れてっ…あかやのっ…ほしい…」
フェラで興奮した柳さんは、腰を揺らしてねだってくる。
「いいっスよ」
「あぁっ、は、やくぅっ…」
柳さんは甘えたがりであんまり我慢強くないから、焦らされるのが一番こたえるらしい。四つん這いになり、尻をこっちに向けてきた。
「可愛い」
「はぁうっ…あ、かや…」
柳さんが眉根を寄せ、物欲しそうな目で俺を見上げる。
「…挿れますよ」
「んぁっ…」
彼の細い腰を掴み、ヒクヒクと収縮を繰り返す蕾に陰茎を一気に挿入した。
「ぁっ、あああっ!?」
突然の強い刺激に、慣らしてなかったから当然と言えば当然なんだけど、柳さんはその場に倒れ込んでしまう。
「大丈夫っスか?」
「んっ…へい、き…」
本人が平気って言うから、動き始める。
「ぁあっ、ひゃぁあっ!!」
苦痛にも受け取れる声。
でも、どうせ気持ち良くなるんだろうし。
「ふあっ、ぁあっ、あっ…!!」
そうやって律動を繰り返すうちに、柳さんのナカがビクビクと痙攣し始める。
「柳さんイっちゃう?」
「ああっ、ぁ、かやぁっ!!んっ、も、いくぅっ、イっちゃうぅっ!!」
シーツをギュッと掴んで喘ぐ柳さんが可愛くて、前立腺を何度も突いた。
ナカが締め付けてくるから、俺も限界に近い。
「いいッスよ、イっても」
「ひゃあぅっ…あか、やぁっ、ぁかっ…ああっ、ひゃあああんっ!!」
赤也、赤也、と何度も名前を呼んで、柳さんが果てた。
俺も柳さんの蕾に射精する。
「あ、かや…ぁかやっ…」
呼ばれて目が合った柳さんの顔は、生理的に流れたであろう涙で濡れていた。
髪は汗で額に張り付き、唇から唾液が伝っている。
「柳さん」
「っん、赤也っ…」
「大丈夫ッスよ」
何が大丈夫なんだろう。
でも柳さんはいくらか安心したらしく、暫くして眠りに落ちた。
もう多分、元に戻れないと思う。
柳さんとは離れられないんだろうなって思った瞬間。
机の端にあった何かが落ちて大きく音を立てたけど、柳さんの耳には届いていない様だった。


end



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