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有意義な正月の過ごし方 (赤柳)
「ね、柳さん。初詣行きましょー」
「…寒いから嫌だ」
「あー、やっぱり」
柳さんは寒がりだ。
冬なんかいっつも口までマフラーで覆ってコート着て、それでも寒いって言ってる。
寒さで頬を真っ赤にしてる柳さんも可愛いんだけど。
そんな訳でコタツから出たがらない柳さんを言いくるめるのは、かなり大変だ。
「やーなぎさん?」
コタツの中で脚を伸ばして彼の脚をツンツンと突いてみる。
「んんっ!?」
柳さんは体勢を崩し、床に手をついた。
「え?どうしたんスか?」
「っ…しびれた…」
「…柳さん、正座してたの?」
柳さんはずっとコタツにいるから、かなりの時間正座していたらしい。
コクリと頷いた。
それが可愛いから更に意地悪したくなって、彼の足の裏を突っつく。
「や、やめっ…んんっ!赤也っ…」
すると、柳さんは床に倒れ込んでしまった。
「柳さん可愛いっス」
「…赤也…」
「ヤらせて下さい」
柳さんの上に覆いかぶさり、彼の服を脱がせる。
初詣は、まあ、いいや。
end
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