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ろくでなしとワガママ(R-18)




「れーんじ」
「…仁王」
「正解なり」
後ろから、仁王に抱きしめられた。
嫌な予感がする。
こうして機嫌のいいときの仁王は、ろくなことを考えていない。
「…お前は…何がしたいんだ?」
「何じゃと思う?」
はぐらかすように仁王が言いながら俺の服に手をかける。
「っ、や、めっ…」
「嫌じゃ」
シャツを脱がされ、仁王の指が俺の胸に伸びた。
「んっ、やぁっ…」
赤く膨れた乳首を指でグリグリと押しつぶされ、腰が浮く。
「もう感じとるん?」
「やっ、う、るさ、ぃっ…」
仁王が俺のズボンの中に手を入れた。
「に、にぉっ…?」
「勃ってきとる」
「ぃ、う、なっ…んくっ、ぁあ…」
乳首と陰茎を弄られ、興奮してくるのが分かる。
少し触られただけの性器は勃起し、虐めて欲しくて、期待していた。
「やっぱり、淫乱じゃの」
「やだぁっ…そ、んなっ…」
小さく横に頭を振ると、仁王が耳打ちした。
「そういえば、蓮二が自慰するの見たことなかったぜよ」
「…する、のか…?」
「どっちでも」
「に、仁王…?」
「ん?」
仁王の手が止まる。
「する、からっ…れ、んじ、イくのっ、みててぇっ…」
仁王にそう言うと、「分かっとる」と頭を撫でられた。
ベルトを外してズボンを脱ぐ。
すると、下着の上からでも分かるほど陰茎が勃起していた。
「蓮二の、もうこんなになっとる」
「んぁっ、ああん…」
陰茎の亀頭を下着の上から指で触られ、喘ぎ声が漏れる。
仁王に見えるように下着も脱ぎ、彼に性器を晒け出した。
「んっ、にぉっ…みて、てっ…」
仁王の手が腰に回される。
俺は陰茎に手を添え、扱き始めた。


「ふぁっ、んん…はあっ、ひゃぁんっ!!」
敏感な亀頭を強く刺激する度に生まれる快感に、声が抑えられない。
もう片方の手で乳首を詰り、腰を揺らした。
「いつもこんなことしとるんか?」
やっぱり淫乱じゃ、 と言われ、陰茎は更に先走りを垂れ流す。
「ああんっ、はぅっ…ンァッ、きもちぃぃっ…!!も、こ、んなっ…」
「蓮二の恥ずかしい処がグチャグチャじゃ」
「ァァッ、いわな、ぃでぇっ…にぉっ、み、てるっ…?れん、じのっ、ひぁあっ、みてぇっ…」
はしたない汁を垂らす陰茎を仁王に見て欲しくて腰を浮かせ、自慰をする手を速めた。
すると、仁王が耳元で言う。
「ちゃんと見とるぜよ」
その内に、指が尿道口に触れた。
そのままグリグリと尿道を指で刺激する。
「ひゃああんっ!!らめぇっ、ああぁぁっ!!」
脚がガクガクと震え、呂律が回らない。
「ああんっ、におぉっ、やぁっ…むりぃっ、ぃ、っちゃぅっ…!!」
腰を揺らして喘ぎながら、ドクドクと脈打つ陰茎を仁王に見せた。
「ンァッ、も、で、ちゃうっ、はあっ、あぁああっ!!」
体を仰け反らせ、射精する。
腹が白濁でまみれた。
「んっ、にぉっ、はあっ、んん…」
「蓮二の変態ー」
と仁王が笑いながら言う。
「やだぁっ、におっ、い、れてぇっ…」
頭が真っ白でまともに喋れないまま、仁王に挿れて欲しいと言うと、一瞬の間を置いて肯定の返事に値する行為が返ってきた。


「ンッ、ぁあっ…!!」
「…締めすぎじゃ」
仁王が少し苦しそうな声を上げた。
「ぁあっ、ひゃぁあっ!!」
「もっと声出して」
耳元でボソッと呟くように言われ、また仁王の陰茎を締め付けてしまう。
「んぁあっ、におっ、ふぁっ、も、らめぇっ…ひゃあぁんっ!!」
不規則に突き上げられ、仁王にしがみついた。
「蓮二っ…」
「ひゃあっ、ぁあんっ…ま、さっ、まさ、はるっ…はあっ、んぁあっ…」
「っ、キスして、欲しいんじゃろ?」
俺の思考回路など熟知しているらしい。
仁王に揺さ振られながら必死に頷いた。
律動は止まらないまま強引に唇が重ねられる。
仁王の舌が俺の口の中で蠢き、俺のと絡められた。
と思ったら、すぐに唇が離れてしまう。
「んんっ、んぅっ…んはあっ、やっ、ぁああんっ!」
「後で、な」
仁王が「後で」と言って本当に実行された事など、記憶にない。
「やだぁっ、も、っと、ちゅ、するのっ…まさ、はるっ…」
「我慢しんしゃい」
「やぁっ…ぁああんつ、らめぇっ、ひゃぅうっ…!!」
何の前触れなしに前立腺を突かれ、背中が仰け反った。
「そ、んなっ、したらっ…!ぁあんっ、イっちゃうぅっ!!」
すると、仁王が更に律動を激しくする。
イきそうにナカがビクビクと痙攣した。
「ひゃぁあんっ、イくっ、ふぇぁっ、ぁあっ、ぁあああんっ!!」
陰茎がドクンと大きく脈打ち、射精する。
ナカはギュウッときつく仁王の陰茎を締め付け、彼も射精した。
「んっ、に、おっ…」
「んー?」
「キス、してくれないのか…?」
「さあ、な」
掠れた声しか出ない。
それでも仁王はちゃんと聞き取ったらしく、いつものようにごまかした。
「…仁王の、嘘吐き」
「…蓮二のワガママ」
「ワガママで結構だ」
そうやって幼稚な憎まれ口を叩くと、仁王がしかたないとでも言うように俺の上に覆い被さってくる。
「っ、仁王…」
「蓮二…」
唇が重なった。
触れただけで、すぐに離れる。
それからそっぽを向いた仁王の背中に、小さく噴出してしまった。

end



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