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熱帯夜(R-18)




柳さんが俺の家に泊まってた日。
「柳さん、体熱くないっスか?」
「え?」
俺に寄りかかっている柳さんの体温が妙に高い気がする。
本人の自覚は無いらしく、驚いた顔をしてるけど。
「だって、ほら」
柳さんと向かい合わせになり、彼の額と自分の額をくっつけた。
やっぱり熱い。
心なしか、頬も赤い気がする。
「熱あるんすかね?」
「ん…」
その時、柳さんが俺の肩に手を乗せ、キスしてきた。
「…ん、柳さん?」
「赤也っ…」
シたい、と目で訴えてくる。
けど。
「何?ちゃんと言わないと分かんない」
「…赤、也…シたいっ…」
至近距離でこんなこと言われて押し倒したいくらいだけど、もう少し意地悪してみたくなった。
「何でシたいの?興奮しちゃった?」
「んんっ…こぅ、ふん…した、からぁっ…は、やくっ…」
彼の腰が僅かに揺れる。
「じゃあ、服脱いで」
「…ぬがせて…くれ、ないの…?」
「早く」
いつも俺が勝手に脱がしてるけど、なんとなく。
彼は躊躇う素振りを見せながら、服を脱ぎ始めた。
ボタンを外す動作があまりにも遅くて、柳さんの手が震えてるのが分かる。「ほら、下も脱がないと」
もどかしい手つきでズボンを脱ぎ、彼は下着だけしか身に着けていない状態で手を止めた。
「柳さん、恥ずかしいの?」
「んんっ…」
「勃っちゃったんだ?」
「やぁっ…いわ、ないでっ…」
「今更でしょ。脱がないと入れてあげない」
「やだぁっ…」
「じゃあ早く」
「…っ、ん…」
下着まで全部脱いだ柳さんに
「こんなにしちゃって。淫乱っすね」
と言うと、耳まで真っ赤になった彼は小さく首を横に振って、表面上ばかりの抵抗を見せる。
「やっ…やだっ…」
「柳さん」
「…んっ…」
「昨日の夜、お風呂入ってる時に一人でヤってたでしょ」
図星だったのだろう、柳さんの声が震えた。
「やっ…やだっ、そ、んなっ…」
「どんな風にしてたの?」
「ご、ごめん、なさいっ……」
「見せて」
「でもっ…」
「じゃあ、入れてあげない」
「…やる、からぁっ…み、ててっ……」
そう言った柳さんは先走りを垂らす陰茎には触れず、アナルに指を入れた。
一人のときも後ろ使うことを覚えたらしい彼は、指を1本から2本、3本へと増やしていく。
「んああっ、はあっ…んんっ、ぁああっ…!」
「柳さん、いつもそんな事してんだ?」
「ああっ、んっ、だ、ってぇっ…んはあっ、やぁあんっ!」
「昨日もっと声出してたでしょ。聞かせて」
「ひゃぅっ、ああんっ!ぁあっ、あ、かやぁっ…ふぁっ、ああっ!」
柳さんの片手が胸に伸びた。
彼は乳首を爪で押し潰したり引っ掻いたりして、更に腰を振っている。
「あっ、
ぁあっ…んんっ!はぁっ、ぁん、ぁあんっ…!」
「柳さんの、もうこんなグチャグチャっスよ」
「やだぁあっ、ぁあんっ、ひぁっ…んぁああっ!」
彼の陰茎に触れ、絡みついた汁を見せた。
嫌だとか言うけどそんなのは口ばっかりで、本当は虐めて欲しくて期待してるのは分かってる。
「ほら、自分のでしょ」
柳さんの先走りが纏わりついた指を、喘ぐ彼の口の中に突っ込んだ。
「んんっ!んっ、うっ…」
口の中を掻き回すと、柳さんは指に吸い付いてくる。
「柳さん、可愛い」
「んふぁっ…んっ、はあっ、んぁあっ!」
柳さんの陰茎は殆ど触っていないのに腹につくほど反り返り、はしたなく先走りを垂れ流していた。
「気持ちいい?」
「ぁあんっ、き、もちぃっ、はあっ、んぁっ、イ、っちゃぅっ…ぁあっ、あかやぁあっ」
「イくの?」
「んっ、イくっ、からぁっ、ああっ、みててぇっ…!」
「いいよ。柳さんがイくとこ見ててあげる」
「はあっ、んんっ、ひゃぁああんっ!!」
柳さんは体を震わせ、陰茎から射精する。
白濁が飛んだ。
「ぁかやぁっ…んんっ…」
「何?」
「ぃ、れてぇっ…あか、やのぉっ、ほし、ぃっ…」
「何が欲しいの?ちゃんと言わないと分かんないって、さっきも言ったでしょ」
「ぁかやのっ、おち、んちん、い、れてぇっ、も、がま、んできなっ…」
「柳さん」
「ンンッ、あかっ、あ、かやぁっ…」
「いいよ。入れてあげる」
「ん、は、やくぅっ、き、てぇっ…」
「ほら、四つん這いになって」
「はあっ、ぁんっ…」
柳さんは素直に手をつき、こっちに尻を向けて四つん這いになった。
何も言わず、ヒクヒクしてる柳さんのアナルに陰茎を挿入すると、突然の刺激に彼の体が綺麗に跳ねて仰け反る。
「あっ、んぁあっ!…はあっ、ちょ、っと、ま、ってぇっ…」
「無理。欲しいって言ったの柳さんでしょ」
「ぁあっ、やっ、やらぁあっ、らめぇっ!ぁああんっ、ひぅううっ」
腰を打ち付ける度、柳さんはシーツを握り締めて快楽とも苦痛ともとれる声を上げた。
柳さんのことなんてもう全部知ってるから彼の気持ち良いところを突いてあげると、ナカがきつく締めてくる。
「ぁああんっ、そ、そこぉっ、んああっ、はあっ、も、っとぉっ!!」
「きっつ…!」
「ひゃぁあんっ、ふぇぁっ、あかやぁあっ!やぁっ、んはあっ、あああっ!」
「っ、柳さん、可愛い…っ!」
「はあっ、んんっ、イ、イくっ!ああっ、で、ちゃぅっ…!」
「一人だけイくなんて、ずるいっすよ…!」
「だ、ってぇっ…も、むりぃっ!ぁあっ、で、るっ、んぁあっ、ひぁああんっ!!」
柳さんが白濁を吐き出し、そのまま倒れこんだ。
四肢に体を支える力はもう残っていないらしい。
「んぁあっ!?やらぁっ、ぁかやあっ!!はあっ、ひゃぅううっ!!」
「ね、ナカ、出して欲しい?」
「ぁあっ、だ、してぇっ、あか、やのっ、せ、えきっ、ほしっ、ぁあっ…!」
柳さんのナカが俺の陰茎をギュウッときつく締め上げ、それに耐え兼ねて彼のナカに射精した。
それから柳さんの名前を呼んだけど、返事は無い。
意識を飛ばしてしまったらしい。
この部屋に流れるのはただ、熱い空気と彼の小さな寝息だけだ。


end





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