main | ナノ
弱点 (真柳R-18)




「あっ、ぁああっ!!」
「蓮二・・・っ!」
激しく奥を突かれた俺が射精して、その後を追うかのようにして弦一郎も中で果てた。


「んっ、はあっ・・・」
肩で息をしながら、白いシーツの上に倒れ込んだ。
目を開けて弦一郎を見ると、ばつが悪そうな顔をしている。
「・・・蓮二・・・」
「いつもそうだな」
と、少し責め立てるような言葉を言ってみると、彼は更に顔を曇らせた。
いつもそうだ。
この男は、力加減というものを知らない。
「・・・済まない・・・」
「・・・謝るな」
つくづく、俺も甘いと思う。
弦一郎とセックスした後はいつも、体の何処かしらが痛かったり、だるかったりする。
そして今は、強く掴まれた腰のあたりが痛い。
でも、そんな顔をして謝られてしまったら、許すしかない。
自然と、成り行きでそうなってしまうのだ。


「惚れた弱み、か」
「何がだ?」
「何でもない」
「・・・蓮二」
「何だ?」
「好き、だ」
「え?・・・げ、弦一郎・・・」
俺を組み敷くようにして、弦一郎が上に覆いかぶさってきた。
弦一郎は普段はこういうことを言わないくせに、妙なタイミングで好きだとか言ってくる。
だからこの男はタチが悪い。絶対に離れられないのだ。


「蓮二」
「げん、いち・・・ろう・・・」
「・・・お前が好きだ」
「知ってる」
弦一郎が、俺の首筋につけたキスマークをなぞる。
「っ、ん・・・」
「感じているのか?」
「いや、今日は、もう・・・」
「嘘を吐くな」
「や、ぁあっ・・・」
軽く弦一郎を睨む。
「何だ」
「この、絶倫・・・」
「絶倫で結構だ」
そう言った弦一郎が心底意地悪そうな笑みを浮かべる。
「っ・・・変態」
そして、悪態を吐く俺は結局、弦一郎に流されてしまうのだった。



end



Novel
Site top


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -