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充足 (滴様リク真柳 R-18)




真夜中に目が覚めた。
合宿所の慣れない布団のせいか、眠れない。
隣を見ると、顔こそ見えないが、布団を被って微動だにしない弦一郎がいた。
布団が変わって眠れなくなる事など無さそうなこの男。
どうせ寝ているんだろうと思ったが、声を掛けてみる。
「弦一郎・・・?」
小さな声で呼ぶと、彼の肩が動いた。
「起きているのか?」
そう訊かれ、「眠れない」と返す。
布団を退けて起き上がると、此方を向いた弦一郎と目が合った。
「どうかしたか?」
何も言わずに首を横に振る。
「そうか」


「・・・・・・」
時間を持て余した俺は、弦一郎の布団に潜り込んでみた。
「れ、蓮二・・・!」
彼に擦り寄って、その胸に顔を埋める。
弦一郎があたふたしているのが手に取るように分かる。
「・・・弦一郎?」
何というか、慌て方が尋常じゃない。
何かを隠そうとしているようにも見える。
もしかして。
脚を少し動かすと、彼の僅かに勃起した陰茎に触れた。
「弦一郎」
「済まない・・・」
「いいよ、抱いてくれ」
一瞬戸惑ったような表情を見せる弦一郎。
「・・・いいのか?」
小さく頷くと、体を起こした弦一郎に押し倒された。
「っ、んんっ・・・!」
項に張り付いた髪を払われ、首筋に吸い付かれた。
弦一郎の手がシャツの中を這い回り、乳首に触れた。
そのまま乳首を抓られ、腰が浮く。
「ぁあっ、んっ・・・!」
「敏感だな」
「う、るさっ、ん、くっ、ぁあっ・・・」
我慢できずに声を上げると、弦一郎が笑った。
もう既に開拓された体は快感に素直で、弦一郎に弄られる乳首はぷっくりと勃ち上がっていた。
陰茎が勃起し、先走りを垂らしているのが自分でも分かる。
弦一郎も分かっている筈なのに、意地悪く乳首だけを刺激してくる。
「やっ、げん、いちろぉっ・・・はぁっ、ぁぅっ」
「何がだ?」
「たり、ないっ、ぁあっ、ああっ」
「どうして欲しいんだ?」
「やぁっ、ほし、いっ、い、れてぇっ」
「・・・また切れるぞ。慣らしてからだ」
分かっている。
でも、欲しいものは欲しい。焦らされたりしたら、堪らない。
穿いていたものを脱がされ、後孔に指を挿入された。
「んぁあっ!」
弦一郎の指で内壁を指で擦られ、後孔は彼の指をぎゅっと締め付けた。
そこを無理矢理こじ開けるようにして弦一郎が指を動かし、興奮した性器から先走りが溢れる。
「ひゃぁあんっ!やっ、そ、そこぉっ、ぁあッ!」
「ここが善いのか?」
「ンンッ、ああっ、げん、いちろぉっ・・・!」
弦一郎の指の先が前立腺を押し、体が跳ねた。
それから何度も指でそこを刺激され、そのたびに嬌声が漏れた。
「蓮二・・・もっと声を聞かせろ」
「やっ、きこ、えちゃっ・・・ひぁああっ!?」
膨らんでいた乳首を強く抓まれ、痛みと快感に声が出た。
他の部屋に聞こえると厄介だというのに、弦一郎はその状況すら楽しめるのか。
「蓮二、聞こえるのが嫌なのか?」
「やっ、やだぁっ・・・はぁっ、ぁぁっ・・・」
「・・・なら、口を塞ぐか?」
「ふぇっ、やっ、げん、いちろっ・・・ンンッ!?」
細長いタオル地の布があてがわれ、猿轡をされる。
「苦しいか?」
「んっ、ンンッ・・・」
そこまでキツくされていないし、鼻で息ができるから苦しくはない。首を横に振った。
「・・・蓮二」
「っ、んぅっ」
「・・・可愛い」
弦一郎の口から、「可愛い」なんて。
理性を消すには充分すぎるその言葉が、俺の体の感度を上げた。
「・・・もう挿れてもいいか」
弦一郎が呟くように言い、半開きだった俺の脚を開脚させた。
後孔に、彼の陰茎が押し付けられる。
早く弦一郎のが欲しくて、蕾はピクピクと震えていた。
「そんなに欲しいか?」
焦らすような口調で言われ、使えない口の代わりに頷く。
「今日は素直だな」
「んっ・・・んんぅっ!」
蕾に陰茎が挿入され、突然の刺激に体が跳ねた。
休む間もなく律動が開始され、口からくぐもった喘ぎ声が出る。
「っんん・・・んぅっ、ふぅ、んんっ!」
亀頭が前立腺を抉り、先程の指とは比べ物にならない快感が押し寄せた。
暫く突かれるうちに、射精感がこみ上げてくる。
「ん、ぃっ・・・んん、んんっ!」
「何だ?」
いとも簡単に口を覆うものが外され、問われた。
「ぁあっ、ふぇぁっ、ぃ、っちゃっ、やぁっ、ぁあんっ!」
「やはり・・・声が聞こえないと物足りない」
そう言って意地の悪い笑みを浮かべた弦一郎に、体中が震えた。


end
リクエストありがとうございます!
お待たせしました!
長い間お待ち頂いたのにこんなんで申し訳ない・・・お持ち帰りと苦情はご本人様のみで!



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