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試用品(R-18)




「ほら起きて下さいよー」
「…赤、也…?」
「学校遅れちゃいますよ?」
「ん…分かった…」
まるで母親のような台詞で俺を起こす赤也。
場所は赤也の部屋、時刻は大体午前6時。
昨晩は、「一晩で何回イけるか」という赤也の思い付きに付き合わされ、散々セックスに耽った挙句、俺は失神してしまった。
学校をサボる訳にもいかないので、だるい体を起こしてベッドから這い出る。
「柳さん、昨日はすいません…」
「赤也…」
「まさかあんなにイっちゃうなんて思わなくて」
「…」
「それでもう一つ、試したいことあるんス」
「あ、あか…」
「とりあえず仰向けに寝転がって」
有無を言わさないその声音にどうすることもできず、俺はベッドに横になった。
仰向けにされ、開脚させられる。
昨日はあのまま眠ってしまったから、服は部屋の隅に転がったままだ。
嫌な予感しかしない。
「あ、赤也…」
「大丈夫。痛くしませんって」
「そ、んなっ、ひゃあああっ!?」
そういう問題ではないと言おうとしたが、突然の蕾への刺激でそれは言葉にならなかった。
「試しに、今日1日これ入れたまま過ごしてみて下さい」
蕾に、何か異物感をおぼえる。
「あかやっ、や、ひうっ!?」
起き上がると、蕾の中に挿入されたものが奥に入り、前立腺に擦れた。
「いいトコ当たっちゃったんスか?」
「いっ、やだぁっ、そ、んなっ・・・」
「学校遅れますよ?」
そういった赤也に、制服を渡される。
「ぬ、いてっ、い、やだっ・・・」
「ダメ。あ、部活もこのままっスよ?」
満面の笑みを浮かべる赤也。
こういう時には、何を言っても無駄だ。
俺は大人しく、制服に袖を通した。



どうしよう。
「柳、どうしたの?」
「ゆき、むら・・・」
「大丈夫?」
「へい、き、だっ・・・」
朝練の最中。
後孔の中に入れられたものが振動し始めた。
それは時々前立腺を掠め、焦らすような刺激を与え続ける。
赤也が遠隔操作でもしているのだろうか。
というか、そんな事ができる物があるんだろうか。
その時仁王と話す赤也の姿が視界に入る。
赤也と目が合い、彼がニヤッと笑ったのが分かった。
「っ、ん、はあっ・・・」
更に振動が激しくなり、陰茎が段々と勃起し始めている。
ジャージの上からそれを隠すようにして、やっとの思いで部室に戻った。
「ああっ、はぁっ、んっ・・・」
脚の力が抜けて、その場に座り込む。
「柳さん?」
「っあ、かやぁっ」
後を追いかけてきたらしい赤也が、俺を見下ろしていた。
「柳さん、気持ちいい?」
「やっ、ぁあっ、んっ・・・」
気持ち良くない訳がない。
先走りが勃起した陰茎から溢れ、下着の中がグチャグチャになってしまっている。
「柳さん、イってもいいんスよ?」
「やっ、やだあっ、ああっ!?」
後孔に入れられた物の振動が激しさを増し、内壁がヒクヒクと痙攣し始めた。
いつ誰が来てもおかしくない部室でイくわけにはいかないのに、体は本能に従順だ。
「イきたいんスよね?ほら、こんなにして」
「いやっ、やだあっ、ぁあっ、んはぁっ、ひゃぁあっ!!」
赤也にズボンを脱がされて体がビクンと震え、射精してしまう。
「イっちゃったっスね」
赤也に見下ろされ、まだ残る理性で頭を横に振った。
「や、だぁっ・・・ああっ・・・」
「何が嫌なんスか?」
「こ、んなっ、とこ、で・・・っぁ、かやっ」
「見られちゃうの嫌?柳さんMだから平気でしょ」
「やぁっ、ひああっ・・・ふぇっ、はぁんっ」
発しようとした言葉は、喘ぎ声に埋もれた。
被虐心が煽られた気がする。
蕾の中に入れられた物は、容赦なく振動を続け、イったばかりだというのに、陰茎はまた勃ち上がっていた。
「また勃ってる。柳さん、虐められるの好きなんスか?」
「ひゃあっ、はあっ、す、きぃっ、ああっ」
「どういう風に虐めてほしい?」
「ああっ、やぁっ」
「何、恥ずかしい?」
「んっ、」
「アンタ、恥ずかしくても興奮しちゃうんだからいいでしょ」
ほら脚開いて、と言われ、壁に寄りかかって彼の方に脚を開いた。
「ああっ、あかやぁっ、はぁっ、んんっ」
「何?」
「ひゃぁっ、ああっ、こ、れっ・・・も、やだっ、むりぃっ・・・」
今朝入れられた物を取って欲しくて、腰を浮かせて蕾が見えるようにした。
「これ嫌なんスか?気持ち良さそうだったのに」
「ぁかやがっ、いいっ・・・」
「いいよ、柳さん可愛いから」
今日は虐めるつもりだったのに、と残念そうに笑う赤也。
「その代わり、柳さんが上っスよ」
赤也がスイッチを切り、蕾の中の物を抜いた。
「ひ、ああっ、んっ・・・」
「ほら、早く」
彼の上に跨り、ゆっくり腰を落とす。
「んんっ、ああっ、あっ・・・」
「柳さんマジ可愛い」
「っあ、かっ、ああっ、はあっ、ひあぁっ!?」
いきなり腰を掴まれ、下から一気に挿入された。
「あ、痛かったんスか?」
「ん、きもちいっ、ああっ」
「ほら、動かなきゃ」
ゆっくりと腰を動かし始める。
「ひゃぁあんっ、ふぇぁっ、んっ」
「もっとちゃんと動いて・・・っ」
「んああっ、んはぁっ、ああっ!」
腰を揺らすたび、腹につくほど反り返った陰茎も揺れ、先走りを飛ばした。
理性などとっくに消え失せ羞恥も無く、誰が来ようがどうでもいい。
浅ましくも性欲には勝てないし、その必要すらない。
「っ、きつっ・・・!」
「ああっ!ぁ、かやぁあっ!んあっ、お、くっ、奥っ、ああっ、ついてぇっ!」
「いいっスよ・・・!」
中で赤也の陰茎が膨張し、更に激しく奥を突き上げた。
「ぁあんっ、はぁあっ・・・あかっ、あかやぁあっ」
「やな、ぎさんっ・・・!」
「ひぅうっ、ああっ、ンッ、ぁあっ、イ、っちゃ・・・やぁあっ!?ら、らめぇっ、イくっ・・・!」
近づく絶頂。
何も考えられずに腰を振った。
結合部から生じる卑猥な音に聴覚までも犯されている感覚に陥る。
「いいよっ・・・柳さん、イく・・・?」
いつになく優しい声だと思った。
「あかやぁっ、イっちゃうっ、んはぁあっ、あっ、んぁああっ!」
射精し、ガクンと赤也の上に倒れこむ。
「柳さん、っ、出しますよッ・・・!」
「ああっ、はぁん・・・あかやぁ・・・」
蕾の中に何かが広がっていく感覚。
赤也の精がナカに射出されたのを感じた。



「これは没収だ」
「えー、そんな・・・」
「英語で100点取ったら返してやってもいいぞ」
蕾の中に挿入されていた物の正体は所謂「淫具」の一種で、中学生が持っていて良いような物ではなかった。
没収したそれは、今も俺の机の引き出しに入っている。


end



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