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真柳 (R-18)




俺と弦一郎は、性行為に及ぶまで結構時間が掛かった方だと思う。
弦一郎が奥手なのは別に仕方ないが、それが過ぎるのも考え物だ。
しかし、こういう奴ほど一度スイッチが入ると止まらなかったりする。


珍しく部活が休みの日。
別にすることもないので、安い好奇心から、弦一郎を挑発してみた。
その効果はてきめんで、気付けば俺は押し倒されていた。
元はと言えば弦一郎を煽った俺が悪いのかも知れないけれど。


早々に服を脱がされた俺は蕾を慣らされるや否や、一気に挿入された。
「済まない…止められそうにない…!」
「やっ、ああっ、げん、い、ちろぉっ…!はあっ、ああっ!」
激しさを増す突き上げに耐えかね、シーツをギュッと掴んだ。
それでも止まらない律動。
結合部がグチャグチャと卑猥に音を立て、更に射精感を掻き立てる。
「あぁっ、はうっ、らめぇっ、イ、くからぁっ!」
「っ、まだだぞ・・・」
「ふえっ、ああっ、あぁ・・・」
急に刺激が途絶え、下から弦一郎を仰ぎ見た。
「蓮二・・・」
「イき、たいっ、げん、いちろっ・・・」
「なら・・・」


“自分でやってみろ”


そう耳元で低く命令され、咽喉が鳴った。


陰茎を孔から引き抜かれ、ベッドに横たわったまま取り残される。
俺は鈍い快感が残る体を起こし、興奮して勃ち上がった自分の性器に触れた。
「はあ、あぁ・・・」
ベッドの座り、弦一郎の方に足を開く。
既に先走りを足らしている陰茎を握り、手を動かし始めた。
「んんっ、はあ、あああっ・・・ひゃ、ああっ・・・!」
さっきイきそうになったからか、すぐに射精感が込み上げてくる。
「もうイくのか?」
「んっ、イくっ、ああっ、げん、いちろぉっ!」
「分かった」
弦一郎を見上げて喘ぎ声に混じる言葉を吐くと、頭を撫でられた。
脚はガクガク震え、声を発する口の端からは唾液が伝う。
「げん、い、ちろっ、はあんっ、ひぁああっ!!」
陰茎から精液が射出され、白いシーツに白濁が飛散する。
「蓮二」
「んあっ、ンンッ」
痙攣が止まらない手を這わせると、その手を掴まれて抱きしめられた。
そしてそのまま押し倒される。
「お前は・・・どれだけ俺を煽れば気が済むのだ?」
「そん、なっ・・・」
「充分そう見える」
弦一郎の指が首筋をなぞり、イったばかりの体がまた熱を持ち始める。
反応して跳ねた腰を、弦一郎は見逃してはくれなかった。
「んっ、ぁあ・・・」
「蓮二」
「げんいち、ろっ・・・ンンっ!」
顎を捉えられ、唇が重ねられた。
舌が挿入され、呼吸ができなくなる。
「ふぅ、んん・・・んぅ・・・」
上から覆い被さる弦一郎の首に手を回して抱きつき、貪るように唇を求めた。
「っ・・・蓮二」
「んっ、ぁあっ・・・ああっ、な、にっ・・・!?」
唇が離れた途端、開脚させられた。
孔に弦一郎の陰茎があてがわれる。
「はぁ、ああっ・・・」
「・・・挿れるぞ」
耳元で心地よい低音が響き、同時に息が詰まるような圧迫感を憶えた。
「ああっ!ん、はあっ・・・ひゃぁっ!?」
すぐに律動が開始され、奥をゴリゴリと突き上げられる。
弦一郎が腰を打ち付ける度に嬌声が漏れた。
「ぁあんっ!ひ、ああっ、ふぇぁっ」
「蓮、二・・・っ、そんなに、締め付けるなっ・・・!」
「やだあっ、むりっ、ひゃあんっ!?」
前立腺を激しく突かれて弦一郎の陰茎を締め付けると、それがナカで更に膨張したのが分かる。
「げん、いちろっ、ああっ、お、っきくな、た・・・あっ、ひゃあぁっ!」
「っ・・・!」
何度も最奥を刺激されて、孔の内壁がヒクヒクと痙攣し始める。
「ひぅうっ、はあ、んっ、ああっ、イ、くっ・・・やっ、ああああっ!」
刺激に耐え切れず、勃起した性器から精液がぶちまけられた。
その後、弦一郎も俺のナカで射精し、ベッドに倒れこんだ。
「ンンッ、げん、いちろっ・・・」
彼の方に体を寄せて抱きつくと、驚いたような顔をされた。
「・・・蓮二」
「んん・・・」
弦一郎の手が背中に回されたのを感じる。
いつになく満ち足りた気分で、襲ってきた眠気に、目を閉じた。


end
お待たせしました!
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では、リクエストありがとうございました!



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