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後悔学習 (456hit御礼仁柳 R-18)




※大学生設定



「寒い・・・」
「そうじゃな」
二月半ば。
狭い一人暮らしのアパートの寒さに耐えかねた俺は、なぜかコタツがある仁王のアパートに転がり込んだ。
いきなり連絡もせずに来たことに驚いた仁王は何かあったのかと俺に聞いたが、「家が寒いから」だと答えると、脱力したように笑った。
「蓮二」
「何だ?」
「じゃんけん、せんか」
「は?」
「負けたほうが風呂洗い」
「・・・お前の家だろう。家事くらい・・・」
「どうせ泊まってくんじゃろ。居候みたいなもんじゃ」
そう言われると何も言えない。
「・・・何回勝負だ?」
「さんまってあるじゃろ。三回取ったほうが勝ちの」
「・・・ごまにしないか」
「往生際が悪いぜよ」
「・・・分かった」


結果、三連敗。
「頼んだぜよ」
そう言って笑う仁王を尻目に俺はコタツから這い出し、風呂場に向かった。


「・・・寒い」
それに、冷たい。
お湯が出るはずのシャワーは一向に温かくならない。
出るのは、溜息と冷たい水ばかりだった。


「終わったぞ」
「ご苦労さん」
どうにかこうにか風呂洗いを終えた俺は、早々にコタツに入った。
「何分ぐらいで沸くんじゃ?」
「・・・先に入る気か?」
「一緒に入る気じゃ」
「仁王っ・・・!」
「今更抵抗することじゃないじゃろ」


二十分後。
呆気なく仁王に言いくるめられてしまった俺は、小さく座って湯船に浸かっている。
狭い浴室と湯船が恨めしい。
「そろそろこっち向いてくれんかのう」
「断る」
「・・・蓮二」
「にっ、仁王!」
いい加減に痺れを切らした仁王に後ろから抱きしめられた。
そしてその手は俺の下半身に伸びる。
「どっ、何処を触ってっ・・・!!」
抵抗するが、その度にきつく抱きしめられてしまう。
「蓮二」
耳が弱いのを知ってわざと傍で名前を呼ぶ仁王の声に、息を呑んだ。


「ああ、はあっ、ん・・・」
快感に身を捩るたび、仁王の指が蕾の奥まで侵入してくる。
さっきからずっと続く中途半端な刺激に頭がどうにかなってしまいそうで、後ろから手を回す彼にしがみついた。
「蓮二」
「やっ、ひぁあっ、におっ、」
「何じゃ?」
体を動かしたせいで、俺は仁王を見上げる格好になっている。
妖しく笑いながら見下ろされ、頭を撫でられた。
そのまま顔の距離が縮まっていき、唇が触れる。
「っ、んん・・・」
喰われるように口付けられ、呼吸さえ忘れた。
舌が絡められ、何度も唇を重ね合う。
それから暫くして唇を離した仁王。
「やだっ、まっ、まさはるっ・・・」
「え?」
聞こえない、という風に耳に手を当てる仁王。
「まだっ・・・キス、したい・・・」
「後で、な」
「そ、んな、やだっ・・・」
「じゃあ入れなくてええんか?」
「やだっ、いれ、て・・・ほし、いっ」
「どっちか一つじゃ」
「っ、い、れてっ・・・」
意地悪そうに満足げな笑みを浮かべる仁王に抱きついた。
すると彼の膝の上に座らされる。
仁王が少し体をずらし、俺の蕾に陰茎を擦り付けた。
「ああっ、やだっ・・・はや、く」
欲しくてたまらないものが目の前にあるのに思い通りにならないというのは、こんなに辛かったんだろうか。
「蓮二が上手にお願いできたら、な」
耳元でそう囁かれる。
焦らすように陰茎を孔にあてがうだけで入れてくれない仁王に、ぷつん、と、自分の中で何かが切れた音がした。
「にお、のっ、おっきい、のぉっ・・・ああっ、い、れてっ、イきたっ、まさはるっ」
もどかしい感覚に腰を揺らして懇願する。
すると頭を撫でられ、蕾に急激な圧迫感を感じた。
「ああっ、はあっ、お、っきいっ・・・まさ、はるっ、ひゃ、ああぅっ」
反射的に仁王に抱きつく。
すると背中に手を回され、仁王が下から律動を始めた。
倒れ込むように彼に寄りかかってその耳の近くで喘ぐと、ナカの陰茎が更に大きくなる。
それで悦んだのか、俺の蕾は仁王の陰茎をきつく締めあげた。
そうすれば狭い蕾を彼は容赦なく突き上げる。
「んはあっ、ああっ!んんっ、ひゃぁんっ!!」
仁王を煽るように喘ぎ、腰を振った。
「蓮、二・・・!」
掠れたような声で囁かれ、体が跳ねる。
「あっ、ああっ・・・はあっ、ああっ」
「こっちはどうじゃ?」
「ひゃああんっ!」
不意にグリっと乳首を抓まれて射精してしまい、陰茎から精液が一気に溢れ出した。
それでもまだ勃ち上がって興奮している性器。
仁王が口を開く。
「淫乱じゃの。こんなになって」
「ああっ、やだあっ、そ、んなっ・・・」
腹につく程にまで勃起した陰茎の射精口をグニグニと指で弄られ、奇妙な快感に声が出た。
「におっ、ああっ、はあっ・・・」
「自分でやってみんしゃい」
そう言って仁王は俺の腰を掴み、下から激しく突き上げる。
自分でやってみろと言われても、そんな余裕はない。
「むりっ、ひゃあんっ、はあっ、あああっ!」
汗ばんだ肌が触れ合い、熱っぽい声が浴室に響く。
「蓮二。壁薄いから蓮二の声、隣に聞こえとるかも知れんな」
「やっ、やだあっ・・・!」
僅かに残った羞恥心から、首を横に振る。
でも、仁王が腰を打ち付けてくる度に漏れ出す声が抑えられなかった。
「んんっ、ああっ!そこっ、そこ、き、もちいっ!」
仁王の陰茎の亀頭が前立腺を刺激する。
何度もそこを突かれ、内側から抉られるような快感に腰を振った。
「におっ、に、おぉっ」
彼を見上げて顔を寄せると、一瞬、触れるだけのキスをされた。
しかしその間も律動は止まらず、仁王は最奥を執拗に攻める。
「締めすぎじゃ…っ」
ただでさえ窮屈な蕾が収縮し、仁王の陰茎を離さないように締め付ける。
「あああっ、イくっ…はあっ」
「蓮二…っ!」
息吐く間もなく与えられる刺激と快感に、蕾の内壁がヒクヒクと痙攣を繰り返し、絶頂が近いのだと悟る。
「におっ、ああっ、すきっ、す、きっ…!」
「俺も、好きじゃ…」
「におっ…!っ、ひゃあんっ、あ、あああっ!!」
好きだと言われた直後、仁王の激しい突き上げに耐え切れずに射精した。
そしてすぐ仁王も俺の蕾の中に精液を射出して果てる。
透明なお湯が、白濁で濁っているのが見えた。


「可愛かったぜよ?」
「っ…ばか!」
「蓮二…?」
「もう二度と一緒に風呂なんて御免だ」
「そういう割には結構ノリノリだったじゃろ?」
「・・・ばかっ」


end
やっと完成しました!
お待たせして申し訳ありません…
先週書き終わったのに保存しないで電源切ったアホな管理人です。
お風呂ネタ、こんなんでよろしかったでしょうか…?
苦情等ございましたらご本人様のみ受け付けます。
お持ち帰りもご本人様のみでお願いします。
では、リクエストありがとうございました!



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