main | ナノ
赤 (赤柳怪我ネタR-15?)




柳さんは今、俺の制服のボタンを付け直してる。
ブレザーのボタンが二個も取れかかってだらんと垂れ下がっているのに気づいた柳さんが「赤也には無理そうだからな。俺が付け直そうか」と言ったからだ。
でも改めて見ると、床に正座で座って裁縫してる柳さんは女の子みたいで可愛い。
そんなことを考えながらボーッとしてると、柳さんが小さく声を上げた。
「っ、いたっ」
「どうしたんスか?」
「・・・指」
「あー、刺さっちゃったんスね」
柳さんの人差し指に、赤い血が滲んでいた。
「痛い・・・」
「そんなに痛いっスか?」
「結構深く刺さったみたいだな・・・」
勢い余ったのか手元が狂ったのかは知らないけど、柳さんの白い指先を赤い血が伝っていく。
「舐めとけば治りますって」
「・・・原始的だな」
「そんなことないっスよ」
なんか焦れったくなった俺は、柳さんの手首を掴んで、彼の指を口に咥えた。
血の味が口内に広がる。
「あっ、赤也っ・・・!」
見上げると、驚いた顔の柳さんがいた。
「ん?」
「やっ、や、めろっ・・・」
「何で?」
いつも以上の抵抗を見せる柳さん。
何か様子がおかしい。
「く、くすぐ、った、あぁっ・・・」
「あー、そういうことっスか」
「赤也・・・」
「くすぐったいんじゃなくて、感じちゃったんじゃないっスか?」
「やっ、違うっ」
「じゃあ、これどうしたんスか?」
掴んだままの手を、彼の下腹部に当てる。
「いやだっ、やだあっ」
「勃ってるんでしょ」
「ちが、うっ」
否定の言葉を重ねる柳さん。
でも、その間にも彼の陰茎が勃起していくのが分かる。
どうせ抵抗なんて形だけで本当に嫌がりなんてしないから、正座したままの柳さんを少し乱暴に押し倒した。
「赤也っ・・・」
「ボタン?後でいいっスよ」
「い、たいっ・・・」
「あ、すいません・・・大丈夫っスか?」
「痛い・・・」
強く掴んだせいで手首に爪が食い込んだのか、彼の白い手首には赤い血が少し滲んでいた。
針で刺してしまった傷はもう乾き、指先を流れていた血も、止まっている。


「柳さん」
「何だ?」
「今日二回も怪我してますよね」
「その半分はお前のせいだ」
「謝ったら許してくれます?」
そう言うと柳さんは困ったような顔をして、「いいよ」と言った。


開けっ放しの窓から吹き込む風に揺れるカーテンの匂いが微かに眠気を誘う、ある晴れた昼下がりの出来事。

end


お待たせしました!
怪我ネタにちゃんとなってますかね・・・
微妙ですいません;
R-18にすると完全に趣味に走ってしまうので止めときました←
ご本人様のみお持ち帰り・書き直し等受け付けます。
では、ありがとうございました!



Novel
Site top


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -