満月の夜(1/4)
今、夜の見回りに出ている私と副長…

ふと、空を見上げるとクレヨンのような黄色い満月があった。

「副長、満月です。」

「その前に前を見ろ」

「なんでですか?」

「いや、前見ろって」

「大丈夫です。」

「大丈夫じゃねぇだろ…
電柱にぶつか、る…」


ゴンッ


「いっ…」

「だから、言ったろ。
前見ろって」

「なんで直前まで言ってくれないんですか?」


私は、あまりに痛くて泣きそうだった。

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