勢いって怖い。(1/3)
「アニキ〜」
「翔、そんな慌ててどうかしたのか?」
「はぁはぁ…
黒髪ショートの女の子見なかったッスか?」
「黒髪ショート?
多分見てない…
あ、いや見たかも…」
「何か言われなかったッスか?」
「特には…
てか、遠くにいるのを見ただけだしなぁ」
「…………あ」
「ん?どうかしたのか?」
「あ、あの…」
「ん?なんか俺に用か?」
「…わ、私っ遊城くんのことが」
「あら、零ちゃんじゃない」
「あ、明日香先輩…(焦)」
「それに十代と翔も…
で、零ちゃんは何してたのかしら?」
「い、いえ…何も。
べ、別に遊城くんと仲良くなりたいとか付き合いたいとか思ってなくて。
た、ただデュエルが強いから一回デュエルしてみたいって思っただけで…」
「そう…
私はてっきり十代に勢い余って告白しようとしてるのかと。」
「あ、あは…」
「告白?」
「十代は気にしなくていいわ。
そのうち分かるから。」
「そ、そうか…」
「じゃ。」
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