魔法の言葉(2/3)
「土方さん、土方さん」
「あ？…なんだ、お前か。
どうした？」
「最近ボーっとしてることが多いって聞いたんですが…
大丈夫ですか？」
「あぁ、ちょっと寝不足でな。
心配すんな、いつものことだ。」
「……無理はしないでくださいね？」
「あぁ。
…なぁ、急で悪いんだが抱きしめてもいいか？」
「はい、大丈夫ですよ」
「わりぃ…」
俺は零が好きだ。
だから、こうして偶にワガママを言わせてもらってる。
「愛してる」
「…はい。」
こういうと、零はしがみつくように細い腕に力を入れる。
だから、この言葉だけは俺と零の魔法の言葉。
お互いに愛してるから何も言わなくても伝わる気持ち。
テレパシーはすげーって、そのたびに思わされる。
だから、忘れないでくれ。
いつだって、俺はお前を愛してる。
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