可愛いアイツのおねだり。(2/4)
「どう、おいしい?」


俺が一口ケーキをやると、目を輝かせて「おいしい!!」って答えた。


「あーなんでかなぁ…
ホントお前無自覚っつーか、無意識っつーか…」

「何が?」


俺が上目遣いの零に見惚れていても、本人は全く気付いていない。
多分、自分が可愛いことにも気づいてないだろう。


「あーもう我慢できねぇ」


俺は衝動のあまり、零を自分の腕の中に収めた。


「ぎ、銀ちゃん?」

「お前が悪いんだからな。」

「え?私何かした?」


やっぱり、気づいてねェ…


「お前が可愛すぎるのがいけねぇんだ」

「それを言うなら、銀ちゃんだって…」

「あ?」

「ぎ、銀ちゃんだってかっこよすぎだよ…」

「マジで?」


あれ?何この展開…



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