06(2/3)
夏休みに入って初めて会ったから、10日ぶりの雅樹。
で、今日が終われば次回の当活までだから半月は会えない…
雅樹が足りない…
「仁ー!なあこの花完璧におわってんだけどどうする!」
「えー、抜いとけ!」
「いる?お前持って帰れば」
「ばーーか!」
枯れた花引っこ抜いて振り回して遊ぶ雅樹に笑いながら、
こっそりけーたい持ち構え、ショット。無音カメラばんざーい!
楽しそうな雅樹ごちそうさま!
「これさー俺らが今日水やって、半月たってまた来たらどうなってんのかな」
雅樹はジョーロから吹き出す水を見つめながら言った。
「枯れてるだろ」
「夢がねえ!夢がねえよ仁。まあそうなってるだろうけどさ」
「どっちだよ」
一通り水やりを終えた。
雅樹がなにも言わず歩いていくから、えっまさかこのまま解散か!とちょっと焦ってたら雅樹は自販機の前に立って悩み始めた。
良かった、まだ一緒にいられるかも…俺もなんか買おう。
「俺は〜麦茶って決めてんだー。仁は?牛乳?」
「ばーーか!炭酸だっ」
「あ、好きそうだな〜」
よしよし、なんて言って雅樹は俺の頭を軽く撫でた。
いや、撫でたというよりはポンポンッて感じだけど……
ひ、ひえー!
頭撫でられたー!
「どした仁?変な顔して」
変な顔!?
「別に!」
やばい泣きそう!
*前 次#
←戻る