店の外へ一歩出てその寒さに『雪でも降るんじゃないか』と期待込みで空を見上げたら雲一つ出ちゃいない
くそ寒いくせに天晴れなんてややこしいなあ、
『あ、店長お客さん』
「お前でやれよ
俺今忙しいし」
『冬休み気分ですかちょっと
出迎えぐらいしてくださいよ』
「お得意さん?」
『さあー...ちょいちょい
って奥入らないでくださいよ
どうせ村上さん達と
お茶するんでしょくっそー!』
ひらひらと手を振られても店長の綺麗な顔はこっちを向いてないじゃない
私も休憩したいのに
『後で後悔させてやる...』
「あー?何か喚いてるなあ」
『後ろで見てるなら手伝えよ』
よし、後で血マニだ血マ二。
私も小指だけやられた事あるけど店長達には足の指までやってやる
あんな奴らなんか無視無視、もう一切関わらないんだから
あ、車から降りたな、やっとかよさっさと降りろ
てゆうか雪降ってるんですけど雪!店長!雪、雪降ってますよ雪!!
「お前さっきまであんな
グチグチ言ってたのに...」
『引きずらない女だから...』
「あ、女だったのか」
『座ってやる。店長を椅子に』