なけなしの金をパチ屋でスっちまって、バイトから泣く泣く前借りしてもらった給料を誰かにすられて、唯一の頼りの佐原から普段では呑み込めないような条件を苦渋の決断で承諾して借りた金で勝ったプレゼント。大切にしろよな




そういいながら渡してきた、カイジからのクリスマスプレゼント。

手の上に落とされた時は質量とはまた違う重みでよろよろとよろめいた。
最早、クズを通り越して可哀想だと思ってしまうのだが...


それでもそこまでして買ってきてくれたプレゼント。喜ばないはずがなくて
自然と零れる笑みに乗っかかり彼の受難を笑ってやった




「お前...笑うなよな」

『あっはっは!いやあ、
やっぱりカイジくんは
そうでなきゃね!』



大きな体を精一杯小さくして落ち込みを現しているカイジの、捨てられた犬のように丸まった背中へのし掛かれば少し温かい


こんなどうしようも無い人、愛せるのは私だけなんだから
だから、いつまでも私がそばに居なきゃいけないような人でいてね

















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