「こんにちは、豊臣相談室の時間です。司会は関ヶ原では奮迅しました、島左近です。解説は愛すべき豊臣の大黒柱秀吉公とショタ担当半兵衛殿でお送りします。」
「よろしくな。」
「俺もよろしくしたいとこだけど、どうしちゃったの島殿、貴方はつっこみだったじゃん!俺に対しての紹介もあれだけど、それ以上にキャラ崩壊が最初から酷いよ。」
「俺だって色々とあるんですよ…。いきなり目が覚めたら死んだはずの半兵衛殿と秀吉公がいらっしゃるし…。」
「こりゃ、半兵衛。こちらに来たばかりの左近には優しくしてやらんといけん。それに左近は関ヶ原の時のこともあるから尚更優しくしてやらんと。」
「ああ…。島殿、大変だったもんね。三成とか秀秋とか家康とかね。中でも島殿の胃に穴を開けそうだった原因はその中では唯一味方で上司の三成だもんね。そりゃあ、やりきれないよね。」
「半兵衛は相変わらず外見のことを言われると根深いの〜。」
「それが俺のアイデンティティーですから!」
「…なんかあなた方を見てたらやっぱり左近がしっかりしなきゃと思えてきますよ!」



「それじゃあ、最初の相談は俺からです。俺からは官兵衛殿のあの性格をもっと明るくできないかってことだね。」
「いきなり、司会役を奪われたんですけど…。」
「半兵衛は前からああいう所はあったがこちらに来てからは目立つようになったみたいじゃな。」
「え…彼ってそんな所ありましたっけ?」
「いやいや、あいつのことじゃ人前では見せんかったんじゃろ。」
「なんで秀吉公はご存知なんです?」
「官兵衛から聞いてな。」
「えー、官兵衛殿なに言ってんの!ていうか、なんだかんだで秀吉様と官兵衛殿仲良しじゃないですか。もう俺、心配して損しましたよ!」
「いやぁ、仲良しというかたまたま小田原でそういう話になっただけなんじゃ。」
「小田原!?あの北条攻めの時にあんたらそんな話してたんですか!?」
「そうそう、政宗の心意気を理解しない官兵衛があんまりにも可愛くなくてな。半兵衛は可愛かったって注意したらあの人の場合は見た目だけですって言い返されてな。」
「官兵衛殿がそれを言ったんですか…?」
「秀吉様、いいなぁ!俺だって官兵衛殿のデレ見たかったのに!」
「え、デレなんですか、それ。どちららかというとツンでしょう。」
「やー、官兵衛殿だったらデレだね。」
「ああ、わかるわかる。その時、儂も思わずお前たちの仲良しさにきゅんときたもん。」
「えええぇぇぇ。」
「いやいや、正則みたいなわかりやすいデレならまだしも官兵衛殿だからね!」
「おう、正則ならわかりやすくデレてくれるが官兵衛はデレんからなぁ。正則が団子で喜ぶなら、官兵衛にはザ・ハートルテ位は用意せにゃいけん。」
「正則はそういう団子一個でつれる所が魅力ですけどね」
「そうそう、ちょっと抜けとって深く考えることが苦手じゃがな。でもそれがあいつの愛嬌にも繋がっておるからな。」
「まだ市松の時に、将来なりたいものがわさびは笑いましたけどねぇ。」
「笑った、笑った。笑うと必死に怒ってきて、わさびのかっこよさを語るからまた笑ってしまって怒らせたもんさ…。」
「正則殿…(やはりどうしようもない馬鹿だったか)」
「正則も抜けてたけど、清正も抜けてましたよね。」
「あいつは時々抜けてただけじゃがの。あとはねね関係になるとえらいデレるな。」
「確かにおねね様大好きでしたね、清正は。」
「なんていうか、面白いくらいばれてますね…。」
「子供の頃からじゃからな、清正は。反応自体は大人になった分変わったが、丸わかりは丸わかりじゃな、清正じゃからな。」
「それが清正のいいところだからね。それ故に官兵衛殿とこれからタイマンはるからね…!」
「え、清正殿と官兵衛殿がですか?ってか何軽くネタバレしてるんですか!知りたく無かったですよ!」
「ネタバレとかじゃありません。ただの未来予知です。」
「同じですよ!しかもなんでそんなに俺見下されてるんですか!」
「ねね、といえばねねは元気じゃろうか…。」
「ああ、おねね様懐かしいですねぇ。」
「普通に話が変わった…!あ、おねね様ならお元気でしたよ。いつもと変わらずにこにこしていて。早くあの人に会いたいよって言ってて、健気でしたよ。」
「ねね…。」
「秀吉様、これは完全にばれてますね…。会ったら確実に正座ですよ。」
「ああ…あの正座辛くてなぁ…。」
「また、浮気ですか…?」
「はは、愚かな儂を笑うがいいさ!」
「どうします?今から白粉と着物一式揃えておきます?」
「是非、よろしくお願いします!流石半兵衛、歪みない軍師じゃの。」
「二人とも、何やってんですか…。」
「左近、ねねは美しいし可愛いが怒らすと滅茶苦茶怖いぞ。」
「俺も死んでまで怒られたくないなぁ…。」
「そうですか…。ところでずっと聞きたかったんですが、殿はこちらへはいつ来るか知っていますか。」
「…なーんじゃ、わかっとったんか。」
「ええ、他の者から話だけは聞いてまして。」
「せっかく俺達が気を遣ってあげたのにね。」
「秀吉公はともかく半兵衛殿は官兵衛殿のことでいっぱいだったじゃないですか…!」
「だってなかなか官兵衛殿こっちに来ないんだもん。」
「なんて罰当たりな…!そうだな、じゃあ殿を迎えに行った後、皆で官兵衛殿を待ちましょうかね。」
「じゃあ清正や正則も〜。」
「おお、いいのぅ!」
「いやいやいや、明らかにこちら側でまた殺し合いが始まりますよ!折角うまくおさまりそうだったのに!」
「それで皆で一通り殴り合った後おねね様に見つかって怒られるんだよね。みんな川岸で正座だね。」
「おお、それこそ正に豊臣…!」
「豊臣っていうか、おねね様ですよね!もう殿早く来て!突っ込みが間に合いませんから、ここ!」





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