有り難み
2016/09/07 12:49


7、8年後くらいのまっちゃ君たちの話を既になんとなくこうなるだろうなというのが出来てるという話をしたのですが、
先の話を考える時は今ある条件から幾つか未来の候補を出して、でも彼らはこういう性格だからこっちのルートだな、みたいに検討していくので、まあある程度必然というか、なるべくしてなった展開を想像していきます。

でもそうしていくと必然的に楽しくわいわいと言うわけには行かなくて、苦しいこととか、傷つけてしまったりとか、すれ違い、行き違い、後悔とかそういうことがどんどん起こっていくんですよね。
それがもうなんか悲しくて悲しくて、
幸せになってほしいのにたどり着く未来はこうだろうみたいなのを想像して、ああーってなります。

そうなるべくしてなるしかないから、そうなってしまう。
物語を作り始める頃とかは性格の制約とかは全く無いので思うままその人たちの生活を書けばいいんですけど、登場人物のことを深く理解していくにつれて、こうなるしかない、ってなってしまうのは、すごく面白くもあり、同時に切なくもあります。

あとは、私が喜劇がそれほど好きでは無いのはあるかもしれませんね。

のんびりしているけど優しく無い雰囲気を目指していますが、そういうのが好きなんです。
のんびりしてるだけで、甘くは無い。冷たいとまではいかないけど、優しくも無い。
物語なんだから、のんびりしていて明るく楽しい世界を描くのも正解なんでしょうけどね。
でも、世界は優しく無いからこそ、たまに見せる救いが尊く見えるんです。
みんな優しく無い中で生きてる筈なのに、その中でも他人に優しくできることや、その人が尊い。

常に優しく甘すぎたら、有り難みが減るでしょう。小さなことを大事にする目を潰されてしまいます。

大事ににしたいものにきちんと気がつき、大切にできる鋭敏さを保つためには、
大事にしたいものに慣れてしまわないことが大切なのかもしれません。

有難いってそういう言葉ですよね、普通みんなしてくれないような、そう有ることが難しいことをしてくれたから、嬉しいんです。ありがたや〜




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