ガッツが犬に見えてしょうがなくて辛いなんであの子あんな可愛いの

子供の頃の記憶がない傭兵主

ガンビーノ率いる傭兵団でガッツが拾われる前からいる古強者。基本無口で関わりも交流もない。近寄るとナイフ投げられるので怖い人認識。隅っこで干し肉齧りながら酒飲んでるのがデフォ。

ドノバンに売られた次の日、人を避けるように隅で蹲まれば蹲った近くに主がいたけど、ガッツの様子がおかしいのに気が付いたのか珍しくナイフを投げられない。基本他の奴も主には寄って来ないので良いカカシ。

声を掛けるわけでも怪訝な目を向けてくるわけでもなくまるで存在を無視して獲物の手入れをする主に何となくほっとするガッツ。

ドノバンが下卑た視線を寄越すが主に気がつくとそそくさと去るレベルでいいカカシなのでそのまま数日側を陣取る。







剣を抱き抱えたまま、まるで敵から身を潜めるようにガッツは息を殺す。剣の稽古も飯も日常生活はいつも通りこなしたが、それでも今までの様に傭兵団の和に進んで入ろうとは思わなかった。少なくとも、あいつが生きている間は。思い出せばぞわりと背を駆け上がる嫌悪に、強く剣を抱く。

そんなガッツに何を思ったわけでもないだろうが、いつもは視線すら寄越さないナマエの顔がついと持ち上がりガッツを見据え、ちょいちょいと指先でガッツを呼んだ。何だよ。ついに疎ましくなったのか、警戒しながらも元より数メートルも離れていなかった距離を詰めれば差し出された三枚の金貨。

「お使いを頼まれてくれるかな、パピーちゃん」

「パ、パピー・・・?」

虚を突くセリフにぱちりと目を瞬かせればくつりと笑われ、こんな顔もするのかとガッツは不意に思った。いつも無表情で近寄り難いだけに、イタズラに片方の口角を上げる笑みは少し意外だった。

「何をするんだ」

「頭領にそれを届けるだけだ。俺が、しばらく貰うと言えばいい」

ぞわりと、悪寒がガッツの背をかけるが慌てて頭を振る。そんなわけが無い。ガンビーノはそんな事をしないはずだ。ましてやナマエが金貨三枚を出すほど、それに価値があるとは思えない。






まあ結局その金はガッツを買うための金だったんだけど1回も手を出すことなくガンビーノ殺害時に真相を聞き二重の衝撃に呆然。主としては何となーく察して可哀想だし牽制しといてやるかぐらいの気持ち。気持ちで金貨出せるってどんだけだお前(金貨一枚で十二、三万らしいね!)古強者が大金出して手を付けたとなれば他の奴らは早々手を出さないよね死なない限り。死んだらエロ同人誌な展開だけど

その後会うこともなく十数年が過ぎ思い出すことも無いまま黄金時代突入

武者修行時代に再会してもいいしパックに出会う前の一人旅の時に再会してもいい。再会しても安定のパピー呼びに戸惑うガッツきゃわ。

夜な夜な現れる死霊に神経すり減らしたガッツをおっさんの余裕で甘やかして抱きしめたい。とりあえず俺の胸で寝なよ、ねっ??