「やだー、いつ見ても幸薄そうな顔ね!キャハハ!」

「.........」

「怒った?怒った?顔こわーい!」

元ジジイはイケメンに厳しいのだ。覚えておいてくれたまえ。

若に付いてきた海軍で出くわしたダンディなイケワニことクロコダイルは前世の、俺、こんな男になりたかったなぁ...を具体化したような男だったので出会った瞬間からからかう一択である。ピンクは...可愛そうだからいいや...。

大人気ないと言うこと無かれ、今は十代前半である。

「お肌カサカサねぇ、パックしないの?それともスナスナの実って能力者も乾いちゃうの?ねぇってばぁ」

「.........」

「ちょっと、無視しないでよぉ。幼気な少女を無視するなんてひどいわよぉ」

「.........」

「キャー!ワニが怒ったぁ!キャハハ!」

こいつ相手しない割に全部顔に出るから面白いんだよなぁ。俺の後では若がフッフッフ言いながら見守ってくれているので死ぬ事はなかろう、多分。