「俺のモノになれ」

そう言って壁際に追い込まれ、手で囲うように逃げ道を塞がれ思わず逃げるように視線を逸らした。それが不服だったのか、無遠慮なまでに詰め寄る鋭い眼光に整った顔。その顔に普段の余裕綽々の表情は無く、焦れたように目尻が釣り上がって見せる。

「答えは…分かってるよな」

「いいえ全く!!」