海賊ってのは完全に実力縦社会だ。

まだ若く弱いぺーぺーな頃は、色々と我慢を強いられる時もある。例えば飯。俺が入った頃には既に大所帯だったこの船じゃ、どう足掻いたって皆一緒にと言うわけにはいかず順番というのが出来てくる。時間にルーズな兄貴分を除けば、下っ端が飯にあり付けるのは最後のほうだ。次に雑用。言わずもがな。ただしお宝に関しちゃ下っ端も遠慮しない。まぁそこらへんはこの船は他所よりも苦労は少ないと思う。

一番困るのは、下の世話だ。

これについては兄貴分も容赦ない。

大所帯の船がちょっと島に上陸したとしよう。皆が皆、大半の兄弟は溜まったもんを吐き出したくてたまらない。しかし根本的に足りる筈がないのだ。店も女も。

そうするとまずあぶれるのは下っ端で、要領がいい奴ですら二、三の島をまた越して発散できないなんてこともある。

まぁ延々と何が言いたいのかというと、結構ざらにあったのだ、兄弟で慰め合うって行為が。













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