斬れ味の悪い刃で力任せに引き裂かれたような死体に顔を顰めた。惨殺。そんな言葉がぴたりとハマる。血腥い。血の臭いに悪酔いしそうだ。

そんな死体に埋め尽くされた道の先、ふらふらと覚束無い足取りの男は折れた刀を落とす様に捨て、こちらを見向きもせずに歩みを進める。

あいつがやったんだろうなぁ、とその後ろ背に視線を投げるが男は気付いているのかすら怪しい。

「」