伺い見た限り、大きさの割に簡素な船だった。

建具も舵もマストも、あの大男に合わせた大きさなのだろう。マルコが背伸びをして届くかという大きさのものが殆どだった。

だとするとあの少年も体が大きいだけで、マルコより年下なのかもしれない。顔の作りはまだ幼く感じるし、大男と揃いの金髪だ。親子ならばありえなくもないだろう。

「おれのもんに触るな」