「若ぁ、パンツ撮らせて」

「フッフッフッ…断る」

ですよねー、とカメコ片手に言ったはしから横でグラディウスがパンクした。なんで(白目)

今の流れでパンクすることあった?と吹き飛ばされガレキに埋もれながら首をかしげるが、当のグラディウスはプンプンしていた。ちょっとおデコに拳添えてみ。

「てめぇ若になんて口を…!」

「え?なにが?パンツ撮らせて?」

「破廉恥野郎が!」

「え?なんで?あ、お前若のパンツエロい目で見てんのか!お前むっつりそうだもんぎゃあ!」

パンクした。解せぬ。

俺の扱いって酷いよなぁとさめざめ泣きながら起き上がると、この上なく若が呆れた顔をした。綺麗にガードしてるあたり流石です。俺も助けてください。

「で、なんなんだいきなり」

「ああ、いや、ダチと話してたら若の下着はジョックストラップかTバックかって話になってさあ。あ、ジョックストラップって知ってる?俺知らんかった」

「フッフッフッ!お前にダチいたのか!」

「え、そこ?そこ言う?言っちゃう?あ、因みに一万賭けて来たんでTバック希望」

はい、横でぱあん。ふっ!三度も食らうか馬鹿め!

「この会話で怒るとかお前やっぱむっつりだな!どうせお前もTバックとか思ってんぎゃあ!」

「今!この場で!殺す!」

「フッフッフッ…ナマエ」

血管切れそうなグラディウスをぷぎゃって遊んでたら、ちょいちょいと若に指で呼ばれてひょこひょこ寄っていく。いつものごとくがばっと大股広げて座っていた若が、そのままちょいと下を指さした。

「履いてない」

「…えっ」

「ノーパン」

「若いろいろ言いたいけどちょっとまってムッツリウスが破裂した」

思わずまじまじと股間凝視した俺悪くない。

フッフッフッと笑いながら俺を見る若はノリノリなのなんで?と思ったが若って案外ノリノリなんだよそうだった。しかし困った。真偽はさておき若がノーパンだと俺の貴重な一万ベリーが友人の手に拉致られてしまう。ていうか若のノーパン姿カメコるとか俺が辛い。

「…若ぁ、今からTバック履かない?」

「履いたところで撮らせねぇけどな」

「あ、ですよねー」

あれでも、二人とも外れてんだからノーカンじゃね、ノーカン。