「なら、止めて見せな」
ぎしりと、ニューゲートの動きに合わせてソファーが軋んだ。
前に屈むように息子に向き直ったニューゲートはその鋭い眼光でもって、しかしどこまでも静かに息子を見下ろした。
「あいつはロジャーのクルーだった女だ。そんなこたァ、百も承知なんだよ」
「でも……っ」
「おめェ、俺の覚悟、甘く見てんじゃねぇのか」