ゆびきりげんまん





「いつ、お戻りになりますか」
「断言することは出来ないな。鶴見中尉が行くところまで付いていく」
「そうですか。……お手紙、くださいね。きっとですよ。一言だけでもいいですから」
「たった一言なら出す意味なんて無いだろう」
「貴方がご無事だということがわかります。ええ、貴方が留守にされる間に私が一番知りたいことです」
「わたしを誰だと知ってそんなことを言っている」
「そうですね。それでも、やっぱり心配になってしまうんです。心配性なもので」
「そうだったな。わかった。定期的、とはいかずとも出来るだけ長い期間が空いてしまわぬようにしよう」
「ええ、ええ、約束ですよ」