知らない花弁





 久しぶりに会った友人は雰囲気が変わっていた。
 元々取っ付きにくいような性格をしていたけれど、そういうのとは違う、なんていうか、人を拒絶するような、水に対する油みたいな、そんな感じ。気にしないようにしながら話しかけてみたけれど、予感は確信に変わるだけで、覆る事は無かった。ネットなんていう信憑性の無い情報だったけれど、どうやら本当だったらしい。

「なあ櫂。ファイト、しようぜ」

 櫂は嫌そうな顔でデッキを取り出した。俺が嫌なんじゃなくて、俺とファイトするのが嫌っていう感じ、って考えるのは、都合が良すぎるかな。なんて。











3期のときの