other | ナノ







『From:Zack

この度結婚することになりました!
めっちゃ可愛くていい子なんだぜ!
エアリスって子なんだ。

みんな俺が結婚して淋しいと思うけど、俺はみんな大好きだぞ!
メール見たやつ結婚式は強制参加で!』

ザックスからの一斉送信。


(とうとう結婚か…)

とは言ってもまだ大分若いよな、二人共。
お似合いだと、思う。

ザックスに片想いの俺にとってその知らせは苦いものでしかないが。


自暴自棄のままに想いを告げてしまおうか、

けれどそれをザックスに打ち明けた時のあいつの表情なんて手にとるようにわかる。
だから、そんなことおくびにもだしちゃいけないんだ。

エアリスちゃんもいい子みたいだし…。


それにしても自意識過剰かあいつは!
淋しいやつなんていねーよ、どうせ会ったらいつもうるさいんだし。
淋しいやつなんてここにしかいねーよ…。

ソルジャーフロアで一人落ち込んでいると…

「カンセルさん、見ましたか?ザックスからのメール」

後輩のクラウドがきた。

「あぁ、気の毒だな。お前も」

「そっくりそのままカンセルさんに返します」

こいつも、ザックスに片想いしてる奴の一人。
ザックスはモテる。男女関係なく。
俺も例外ではないが。

そしてザックスはその状況に慣れている。それ故にザックスは恋愛感情にある意味で鈍感なのだ。

「お前も言うなぁ」

「…カンセルさんが考えてることくらいわかりますよ」

「え?」

「全然祝う気持ちなんかないけど相手もいい子だしザックスの性格だから隠さなきゃいけない。ザックスに幸せになってほしい。そんなとこでしょう?」

「まぁ、その通りだけどな…けど、なんでわかるんだ?」

「俺も、ザックスが好きだったから。」

「なんで過去形?今は違うのか?」

「俺よりザックスの近くにいるカンセルさんみたら全く。」

気はなくなったっていうのか?

「おいおい…なんだよそれ」

「カンセルさん、案外わかりやすいですよ?」

(年下のくせに…)

生意気だ。
けど俺の気持ちに気づいたことはすごい。
上手に、本当に丁寧に、嘘の毛皮を繕っていたのだが。

「そういうところに、惚れちゃったのかな?」

「は?今なんて?」

「だから、そういう健気なところに惚れちゃったのかな?って」

思わぬ爆弾発言に口が開きっぱなしになる。

そうゆうところも可愛いです、
いやいやお前みたいな愛らしい顔の奴に言われても厭味にしか聞こえねぇけどな!

「何だよそれ?告白?」

冗談で返す…

「そうです。俺は、カンセルさんが好きです。ザックスを好きな気持ちより、ずっと。」

…つもりが。
相手は本気のようだ。

「このタイミングで言うか?断られるな、とか考えない?」

「考えましたよ?けどこれからカンセルさんと飲みに行って慰めてたらこっちに転がってくるかもしれませんから」

いともたやすく魂胆を明かす、案外大物な後輩にときめきそうな俺、

流されてみるのも悪くないかな?

今までの分まで。


「じゃあ飲みに行きますか!」

「はい!」

「あ、敬語とかいらねぇから!それと…


ちゃんと俺を惚れさせろよ?」

キョトンとするクラウド。
ここまでこの顔が様になる奴は神羅にはいないだろう。
お前もザックスと同じくらいモテてるんだぞー、無自覚な奴ほど危ない。

しばらく目を瞬いて、


「もちろん!カンセルこそ、ちゃんと惚れて?」

「どうだろうな?」

「まぁがんばるよ」

「っとそれよりどこの飲み屋に行く?」

「ん、カンセルの奢りなんでどこでも!」

「ふーん…って俺の奢りかよ!?」

「自分、一般兵なので給料が」





次の恋も大変そうです!





__________

まさかのCKwwww
クラカン??

鈴村さん結婚したって聞いた時の気持ちそのまま小説になりましたね…。
けど明るいこと考えようとした結果のCK。
どんだけマイナー好きなんでしょう自分!

でもカンセルにならクラウドを任せられると思った!(何様)

って今調べたら実際ザックスとエアリスが結婚してるし!
余計傷ついたけどすごい方どうし結婚するんですね。
やっぱりお祝いです(*^^*)

それより、
クラウドとカンセルは一体どうなるのか…気になる←

結婚祝い?というか結婚ネタのはずが大分話がそれました…。
ザックスをもっとだしたかった…。

セリフ多くてすみません。
お読みいただきありがとうございました。





prev│next ( 1 / 1 )


[back]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -