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「…ぇ?」

セフィロスの次の長期任務。
それは、神羅の最重要機密に関するものらしく難易度はもちろんSランク。
しかも今回は大人数での行動は無理だから、という理由でセフィロスを含め片手の指で数えられるほどの人数なのだという。
いくら英雄セフィロスでも、生きて帰れるか分からない……。


「…ザックス、手を離せ」

「嫌だ。そんなの聞いてセフィロスを行かせられるわけないだろ!?」

セフィロスの手を、握った手に力が入る。

「上からの命令だ、仕方ないだろう?時間がないんだ、ザックス」

「嫌…だ!絶対あんたを行かせない!!」

「ザックス…!」

セフィロスの言葉に怒りがこもる。

「だって…あんた、生きて帰れないかも知れないんだぞ!?…もう二度と、話すことも、抱きしめることも、できないかも知れないんだぞ!?」

「俺はそう簡単には死なん。安心しろ」

俺の髪をなで、微笑む。

「もう行くからな」

行ってきます、のキス。
すべてがいつものように。

「…っ」

玄関の扉が開く。

「待って…!」

(また、怒られるかな?)

思いながらもセフィロスの服の裾を引っ張る。

でも…

「ザックス…。」

抱きしめて、キスしてくれる。
それでも忙しそうで。

握った手が、離れかけて。

"淋しいよ"


握り返してくれた手の温もりが淋しいけど、嬉しくて。



2ヶ月後。
社報で、セフィロスとソルジャー2名が死んだことを知った。

それなのに、世界は全然かわんなくて、死んだことなんか、うけいれられないのに時間は止まってくれなくて…
世界がまわる。グルグル渦巻いて………





息苦しさにいつもここで目が覚める。


「!はぁっ…」

「…ん、ザックス?」

隣で眠っていたセフィロスが起きてしまったらしい。

「あ、夢-みててさ」

「いつもの"悪夢"というやつか?」

「…うん」

俺はここ最近、同じ夢を何度もみる。
まったく眠れなくなった俺を見兼ねたセフィロスが自宅に俺を置いてくれた。

「一体なにを心配しているんだか…俺は夢で死ぬような弱い英雄か?」

「違う、けど……」

「けど?」

「不安になるんだ。セフィロスだから信じてる。けどソルジャーだし、死ぬかもしれないだろ…?
俺、セフィロスがいなかったら生きてけねぇもん!!」

「それは俺だって同じだ。…ザックスがいない未来なんて考えたくないな。お前がいない未来なら…」

考え事をしだす英雄。
最近は急にどっかにぶっとんじゃうし…

「…セフィロスー?」

「あ、あぁすまないな。少し、な?」

ぶー

俺はしかめっつらでセフィロスに非難の視線を送る。

「ザックス、」

嘆息。

俺はそっぽ向いて答える。

「あーはいはい。別に気にしてないですよ」

「こっちを向け」

なんだよ、と言おうと振り返ると…。

ものっっっそい、いい笑顔のセフィロスがいて思わず見とれる。

長いまつげ。美しい銀糸。薄い唇は珍しく口角があっていて。

「きれい…」

思わず口にしていた。

「お前に褒められる時が1番心地好いな…。

「そりゃどーも」

「ザックス、この身体もこの声もこの心も全てお前のものだ…。だから、悪夢なんてみるな。お前が淋しがるのに死ねるわけないだろう?」

「…うん」

「わかったならもう寝るぞ、明日も早い」

「…じゃあちゃんと眠れるように"おやすみのキス"してよ」

それならお安いご用と、甘いキスを送ってくれる。ちょっと深すぎたのには目を暝って。



『おやすみ、愛しの』



End.


__________

いみわかんなくてすいません!!(土下座
まだ載せてないですが、長編の番外ってことで…(汗
書いてて分からなくなるという…orz
もっと精進していきたいと思います!!
お読みいただきありがとうございます!!




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