やりすぎ注意!(宮高)
2014/01/29 21:26
風呂から上がって、居間へ行くと。
高尾が、口を聞いてくれなかった。
「……お前何拗ねてんの」
「……」
「たーかーお」
「……」
ソファーに体育座りをして拗ねている高尾の横に腰掛け、顔を覗き込んでも目を逸らすだけで口を開かない。高尾が怒る時は寝室に引きこもり、出てこないから本気で怒ってはないことは分かる。しかし、こいつは何に拗ねているんだろうか。それがまったく分からない。
「なー何怒ってんの。黙ってちゃ分かんないって」
「…ほんとに分かんないの?」
「おー…」
ぎろり。やっと口を開いたのはいいけど、持ち前の目つきの悪い目で睨まれ、思わず怯む。でも、分からないものは分からないから仕方ない。
「お、教えてください和成クン」
「……俺の、」
「お前の?」
「俺のプリン食っただろ」
「は?」
「冷蔵庫に入ってたプリン!あんた勝手に食っただろ!」
「…あー」
プリン。プリンね。食ったわ。それで拗ねてんのか。
「ごめんって…明日買ってくるから」
「今日食べたかったの!今日風呂上りに食べたかったの!そのために買ってきたのに!宮地サンのバカ!ハゲ!」
「ハゲてはねーよ轢くぞ」
プリン食べられて拗ねるとかガキか。小学生がすることだろ。なんなのこいつ。悪いの俺なのに腹立ってきたわ。
「高尾」
「なんスか!言い訳しようったって…」
高尾の後ろ頭を掴んで、そのまま引き寄せて口付けた。すぐに離して唇を舐めてやると、やっと状況を理解し出した高尾の顔が真っ赤に染まる。
「な、そ、んな、誤魔化そうったって…!」
「駄目?」
「駄目!」
「じゃーあー、更に誤魔化すためにこれから高尾クンを襲うけどー、どれくらいで許してくれるんだろー」
「はっ、ちょっ…バカじゃねーの!」
「ふぐっ」
どすんと高尾の足が俺の腹にめりこんだ。
「普通に謝れば許そうと思ってたのに、信じらんねー!バッカじゃねーの!死ね!」
高尾はそう吐き捨てると、寝室へ向かい荒々しくドアを閉めて引きこもった。完全に激おこモードだ。
(あーあ、やりすぎた)
(このあとちゃんと謝って二人でプリン買いに行きました。)
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このあと滅茶苦茶セックスしたネタにしようかと思ったけどそれじゃあまりにも雑すぎるので。
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