ごめんねと君が笑った気がした※死ネタ
2013/12/02 22:15





※閲覧注意※死ネタです
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真ちゃんが不慮の事故で死んでから1年。

センパイたちも、キセキの奴らも、真ちゃんの家族さえ、やっとこさ立ち上がり、少しずつ普通に生活していけるようになってきた。
真ちゃんのいない環境に慣れて。
少しずつだけど笑えるようになって。

徐々に、じわじわと、日常が戻りつつあった。



―――――俺以外は。



俺には、真ちゃんのいない環境に違和感を感じずにはいられなくて、真ちゃんがいないと笑うことなんて出来ないし、真ちゃんがいない日々なんてちっとも日常だなんて思えなかった。

1年前のあの日から、俺は時を刻めていない。同じように時が止まったと思っていた連中も、一人また一人と前に進んで行っている。それが、大切な人を亡くした時の適切な対処法なのだろう。
でも、俺は前を向けない。
真ちゃんがいないのに、どうやって前を向けようか。
分からない、分からない。
何より、君がいないことに慣れてしまうのが怖いんだ。それまでと違う状況に慣れていくという当たり前のことが、俺には怖くて怖くてたまらないんだ。まるで、君の存在がまるごといなくなってしまうようで―――

ねえ、真ちゃん、なんで置いていったの。
真ちゃんがいない世界なんていらないよ。
ねえ、ねえ、ねえ!
助けて、助けて真ちゃん!













(神様、全てを捨てるから、真ちゃんを返してください)







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