九日目
……え、えーーっと。
誰かこの状況を説明していただけると嬉しいです。
あ、申し遅れました。
わたくしヴァリアー雲の幹部(新入り)をやらせていただいております。ダリアです。
ちなみに人を殺したことはありません。
ちなみに人を殺せるほどの視線を浴びたことは何度かあります(ボスやらボスやらボスやら)
でも、
でもですね。
「初対面で死を覚悟した人物は貴方が初めてです。お願いします殺さないでください」
「ねぇ、君強いんでしょ?」
はい、先ほどから壊れたラジオのように同じ言葉(「咬み殺すよ」「君強いんでしょ?」)の延々ループを繰り返す目の前の人物。
そうこれはきっと。
「貴方は死神なんですね!!!斬魄刀はいずこへ!!!!」
「ちょっと、この子頭おかしいんだけど。本当に雲の幹部なわけ?」
「ちょっとちょっと、できれば魂魄になっていただきたいのですが。死神さんの服が見たいのですが」
「綱吉、これどうにかして」
「嫌です」
「死神さん死神さん。やっぱりあれですか。そーるそさえてぃって文化がごっちゃになってて疲れるんですか?てか何でみんな日本語なんですか?」
「ねぇ、こんな子って聞いてないんだけど」
「俺も驚いてるところです」
「ちょ、一個くらい答えてくれてもいいじゃないですか!!あれですか!きぎょーひみつ、ん?きみつ?ってやつですか!!」
とりあえず九日目、死神さんに会いました
(あれ、そういえば十代目ファミリーにあってねぇな)
ばっちりあってることにも気づかない。それがヴァリアークオリティ。
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