久々の
えいっ、えいっ、
と夜中だというのに男共の声が聞こえる
場所は稽古場
仕事も終わり万事屋へ帰る前にお風呂に入ろうとしていた名前は暇だったので軽くそこに立ち寄る事にした
『おお、すっごーやってるね〜。』
「あ、名前じゃねぇーかぃ。」
ぴょこりと顔を覗かせるとすぐ下に総悟が寝転がっていた
その他にも10番隊隊長の原田や平隊士がせっせと木刀を振り回していた
その中心には試合をやっている2人
お互いがお互いの隙を見逃さず集中した空間にあった
『いいなぁ私もやりたい。』
思わず漏れた思いに総悟が食いつく
「じゃあやってみなせぇ。」
『うーーん、やる!!』
目をキラキラさせ気合いを入れる名前に総悟はどのくらい付いてこられるか、と少し見下していた
だが名前はそんな思いとはいざ知らず、昔の隊士が着ていた袴を貸してもらうため更衣室へ向かう
『たまには振らなきゃな〜。』
名前のそんな呟きは誰にも聞こえない
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