古泉×ハルヒ
▼古泉×ハルヒ<<ちょっとわかりづらいなにか
『涼宮さんは神様……いえ、そうですね。天から舞い降りた、女神のような美しさですよ』
……チラシでモデルをしているような安い顔して、何をいうのよ。
なんて、言ってやればよかったんだけど。
『あっ、そう』
そう素っ気なく言ってしまった私を、彼は今、どう思ってるんだろうか。
部室から逃げるように出て来てしまった私に、それを確かめてみる気は既になかった。
……ていうか無理だし。
「あああもうっっ!」
大体、全てはキョンが悪いのよ。
私のこと、美人じゃないとか言うから!
そのせいで、それを確かめるために、手っ取り早く部室に一人でいた小泉くんにそう聞いちゃったんだもん。
あのときの私は、てっきり普通に慰められるとばかり思ってたのに。
『キョンってば失礼なのよ!私を美人じゃないとか言うの、小泉くんはどう思う!?』
そう詰め寄った私の頭を、突然ぽんと叩いた小泉くん。
向けられた笑みが余りにも穏やかで、言われた言葉が予想もしない大胆な言葉で。
きっとびっくりしてるだけなのよ、私。
だってそうじゃないと、困る。
……この真っ赤になった顔を、次からずっと、小泉くんに見せなきゃならなくなるんだもの。